背景
文化と健康をつなぐ新しい考え方の広がり
英国のクリエイティブヘルス、日本の文化的処方
クリエイティブヘルスとは、芸術や文化活動を通して健康とウェルビーイングを支え、健康格差を是正し、より健康的な社会にしていこうとする考え方です。文化的体験は心をやわらげ、人と人とのつながりを生み出し、生活の質を高めることが近年の研究からも明らかになってきました。このような考え方は 2010年代以降、世界各地で広がりを見せており、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダ、アジア諸国などでさまざまな取り組みが進められています。医療や福祉、教育、地域づくりなどと連携しながら、芸術文化を健康とウェルビーイングを支える社会の仕組みとして活かす動きが広がっています。
日本では、文化を起点として人々の精神的・社会的、そして文化的な健康に働きかける「文化的処方」という新たな実践が始まりつつあります。文化に触れたり自分で表現をする経験そのものが、人々の健康を支える「もう一つの処方」になるという考え方です。今回のフォーラムでは、英国のクリエイティブヘルスと日本の文化的処方を手がかりに、文化を起点とした新しい健康のあり方と、その社会実装の可能性について考えます。