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共創フォーラムVol.2

Arts, Health & Wellbeing ミュージアムで幸せになる。— 英国と日本における〈地域共創〉の最前線

開催日
2026年5月23日
申し込み受付期間
2026年4月13日 5月22日
会場
国立新美術館 3階 講堂(港区六本木7-22-2)
Arts, Health & Wellbeing ミュージアムで幸せになる。— 英国と日本における〈地域共創〉の最前線
一般公開

共創フォーラムVol.2
Arts, Health & Wellbeing

ミュージアムで幸せになる。
―英国と日本における〈地域共創〉の最前線

ミュージアムは、作品や資料との出会いを通して、ときに言葉を越えて人と人をつなぎ、人間の多様な表現を分かち合うことのできる公共の場です。こうした文化的体験が心身の健康を支えるうえで重要な役割を果たし得ることが、近年のさまざまな研究の蓄積により明らかになってきました。

2023年に開催した共創フォーラムでは、主に英国のミュージアムにおける実践事例を紹介しました。第二弾となる今回は、個々のプログラムという「点」にとどまらず、地域全体で支え合う「面」へと視野を広げます。地域や自治体レベルでの実装を目指すには、福祉や医療など多様な主体の連携が不可欠です。本フォーラムでは、マンチェスターで進む「クリエイティブヘルス」と、上野地域で構想が進む「文化的処方」を手がかりに、ミュージアムが地域とともに健康とウェルビーイングを支える基盤となる未来を展望します。

開催概要

日時2026年5月23日(土)11時から17時(10時30分開場)
会場国立新美術館 3階 講堂(港区六本木7-22-2)
参加定員会場:定員150名(定員に達し次第受付終了)
参加費無料(要事前申込み)
申込み受付期間オンラインより4月13日(月)から5月22日(金)までにお申し込みください。
その他後日(6月末頃)アーカイブ動画を配信予定 (5月22日(金)までに要事前申込み)
アクセス国立新美術館ウェブサイト
https://www.nact.jp/information/access/
をご参照ください。

共創フォーラムVol.2のチラシ

 

 

 

 

参加申し込み

本フォーラムへのご参加方法は、会場参加とアーカイブ動画視聴の2通りをご用意しております。
なお、会場参加につきましてはお席に限りがあり、また参加者同士のシェアの時間もあるため、11時の開会から閉会までご参加が確実な方のみお申し込みください。途中からのご参加や途中で退席予定の方は、後日の動画視聴でのお申し込みをお願いいたします。

※会場参加にお申し込みいただいた方には、後日アーカイブ動画をご視聴いただけます。

 

※アーカイブ動画の配信は6月末頃を予定しております。
配信準備が整い次第、ご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLをご案内いたします。

 

背景

文化と健康をつなぐ新しい考え方の広がり
英国のクリエイティブヘルス、日本の文化的処方

クリエイティブヘルスとは、芸術や文化活動を通して健康とウェルビーイングを支え、健康格差を是正し、より健康的な社会にしていこうとする考え方です。文化的体験は心をやわらげ、人と人とのつながりを生み出し、生活の質を高めることが近年の研究からも明らかになってきました。このような考え方は 2010年代以降、世界各地で広がりを見せており、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダ、アジア諸国などでさまざまな取り組みが進められています。医療や福祉、教育、地域づくりなどと連携しながら、芸術文化を健康とウェルビーイングを支える社会の仕組みとして活かす動きが広がっています。

日本では、文化を起点として人々の精神的・社会的、そして文化的な健康に働きかける「文化的処方」という新たな実践が始まりつつあります。文化に触れたり自分で表現をする経験そのものが、人々の健康を支える「もう一つの処方」になるという考え方です。今回のフォーラムでは、英国のクリエイティブヘルスと日本の文化的処方を手がかりに、文化を起点とした新しい健康のあり方と、その社会実装の可能性について考えます。

プログラム

日英同時通訳、日本手話通訳、日本語文字通訳あり

2026年5月23日(土)11:00~17:00(10:30開場)
11:00開会・あいさつ総合司会:牧野杏里(東京藝術大学特任助教)

あいさつ

  • 田中正之(独立行政法人国立美術館理事長、国立西洋美術館長、国立アートリサーチセンター長)
  • 日比野克彦(東京藝術大学長、岐阜県美術館長、熊本市現代美術館長)
  • ジム・ブース(ブリティッシュ・カウンシル駐日代表)
11:10趣旨説明
ミュージアムと健康・ウェルビーイングの潮流
稲庭彩和子(国立アートリサーチセンター主任研究員、「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」研究開発課題リーダー) 
11:30セッション
英国マンチェスターのクリエイティブヘルス
モデレーター:伊藤達矢(東京藝術大学 社会連携センター長 教授、「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」プロジェクトリーダー)

登壇者:

  • ハンナ・ウォーターソン(マンチェスター大学 ナレッジ・モビライゼーション研究員)
  • ジョン・マコーリフ(マンチェスター大学教授 副学長補佐(文化担当)、クリエイティブ・マンチェスター ディレクター)
  • ジュリー・マッカーシー(グレーター・マンチェスター合同行政機構(GMCA)・NHSグレーター・マンチェスタークリエイティブヘルス戦略リード)
昼休憩
13:20講演
「ウィットワース美術館におけるクリエイティブヘルスの実践」
イ・スッキョン(マンチェスター大学ウィットワース美術館長、同大学キュラトリアル・プラクティス教授)
13:40講演
「ART共創拠点と文化的処方」
伊藤達矢
14:00講演
「上野地域の文化的処方『ミュージアム処方』とその背景」
熊谷香寿美(東京都美術館 アートコミュニケーション担当係長、学芸員)
14:20パネルディスカッション
ミュージアムがウェルビーイングの場になるには何が必要か
モデレーター:稲庭彩和子

登壇者:

  • 熊谷香寿美
  • 井上智子(永寿総合病院 認知症疾患医療センター認知症看護認定看護師)
  • 黒川廣子(東京藝術大学大学美術館長 教授)
  • 田中正之
  • 日比野克彦
休憩
15:20ダイアローグ
日英の視点から
  • 片岡真実(森美術館長、国立アートリサーチセンターエグゼクティブ・アドバイザー)
  • 湯浅真奈美(ブリティッシュ・カウンシル 東アジア地域アーツ統括ディレクター)
15:40リフレクション参加者同士のシェア
16:00パネルディスカッション
文化拠点とウェルビーイング:社会を支える基盤としての役割を考える
モデレーター:伊藤達矢、稲庭彩和子

登壇者:

  • イ・スッキョン
  • ジョン・マコーリフ
  • 日比野克彦
  • 田中正之
16:55クロージング

※プログラムは都合により変更となる可能性があります。
※本共創フォーラムはJST「共創の場形成支援プログラム」の支援を受け開催します。

スピーカー

※敬称略・登壇順

稲庭 彩和子
国立アートリサーチセンター 主任研究員

ロンドン大学(UCL)修士修了。東京都美術館等で約20年学芸員として勤務後2022年より現職。専門は美術館のラーニングおよびエンゲージメント事業。「とびらプロジェクト」など市民が参画する事業を手がけ、現在は NCARで文化的処方の研究やアクセシビリティの推進事業に従事。著書に『美術館と大学と市民が作るソーシャルデザインプロジェクト』、『こどもと大人のためのミュージアム思考』。

ハンナ・ウォーターソン
Hannah Waterson
マンチェスター大学 ナレッジ・モビライゼーション研究員

マンチェスター大学の研究員として、クリエイティブヘルスに焦点を当て、「グレーター・マンチェスター・クリエイティブヘルス・プレイス・パートナーシップ」の評価を主導。公衆衛生を専門とし、これまでに英国国立クリエイティブヘルスセンター(NCCH)の研究・政策リードや、ロンドン大学(UCL)でクリエイティブヘルスと健康格差を探求する研究者として活動。

ジョン・マコーリフ
John McAuliffe
マンチェスター大学教授 副学長補佐(文化担当)
クリエイティブ・マンチェスターディレクター

The Gallery Press から7 冊の詩集を出版。詩、アイルランド研究、参加型研究および文化政策に関する著作を広く発表している。マンチェスター大学における学際的研究の発展を主導し、大手インディペンデント出版社 Carcanet の副発行人を務め、以前はアイルランド芸術評議会の議長を務めた。

ジュリー・マッカーシー
Julie McCarthy
グレーター・マンチェスター合同行政機構(GMCA)・
NHSグレーター・マンチェスタークリエイティブヘルス戦略統括リード

グレーター・マンチェスター統合ケア機構およびGMCAのクリエイティブヘルス戦略リードとして、世界初のクリエイティブヘルス・シティ・リージョンの実現を主導。以前は若者向けの英国唯一のアートとメンタルヘルスの拠点である42nd StreetのThe Horsfallの開設を担当した。著書に『Enacting Participatory Development』(Routledge 2004)。マンチェスター大学名誉研究員。

イ・スッキョン
Sook-Kyung Lee
マンチェスター大学ウィットワース美術館長
同大学キュラトリアル・プラクティス教授

英国内外でキュレーター、執筆、教育活動に従事し、グローバル美術史と越境的キュレーションの実践を推進する。第14回光州ビエンナーレ芸術監督(2023)、ヴェネチア・ビエンナーレ韓国館・日本館キュレーター等を歴任。前職はテート・モダン国際美術部門シニア・キュレーターで、ヒュンダイ・テート研究センター(トランスナショナル研究)を主導した。

伊藤 達矢
東京藝術大学教授 社会連携センター長
「共生社会をつくるアートコミュニケーション共創拠点」プロジェクトリーダー

東京藝術大学大学院芸術学美術教育後期博士課程修了。東京都美術館×東京藝術大学のアートコミュニティ形成事業「とびらプロジェクト」など多様な文化プログラムの企画立案に携わる。共著に『美術館と大学と市民がつくるソーシャルデザインプロジェクト』(青幻舎、2018)、『ケアとアートの教室』( 左右舎、2022) など。

熊谷 香寿美
東京都美術館アート・コミュニケーション係長 学芸員

民間企業での約10年の勤務を経て、2013年より東京都美術館アート・コミュニケーション事業に従事。2022年より現職。東京藝術大学と市民と協働する「とびらプロジェクト」、子供と保護者を対象に上野公園の文化施設と連携する「Museum Start あいうえの」、初期認知症の方を含む高齢者を対象に医療福祉機関と連携する「Creative Ageing ずっとび」を統括。

井上 智子
永寿総合病院 認知症疾患医療センター 認知症看護認定看護師

聖路加国際大学で学び認知症看護認定看護師を取得。地域の中核病院を拠点に、認知症になってもその人らしさを守るケアを目指す。認知症の症状だけでなく、全人的な視点でケアを実践・提案している。「認知症カフェ」や講演会を通じ、様々な人と連携し、新しい認知症観の発信と安心して暮らせる地域づくりに取り組んでいる。

黒川 廣子
東京藝術大学大学美術館長 教授

東京藝術大学大学院で美術教育を専攻し、東京国立博物館勤務を経て1999年より東京藝術大学大学美術館勤務、2021年より館長を務める。館長就任に伴い、美術をより親しみやすくする方法に目を向け、「日本美術をひも解く」展(2022年)より、東京都美術館と東京藝術大学が連携する「とびらプロジェクト」と作品の鑑賞プログラムに取り組む。

田中 正之
独立行政法人国立美術館理事長
国立西洋美術館長 / 国立アートリサーチセンター長

東京大学大学院、ニューヨーク大学美術研究所で学ぶ。専門は西洋近現代美術史。国立西洋美術館研究員として『マティス展』(2004)、『ムンク展』(2007)などを担当。武蔵野美術大学で准教授、教授を経て2021年から国立西洋美術館長、2026年度から(独)国立美術館理事長、国立アートリサーチセンター長。近著に『西洋絵画を知る100章』(平凡社、2022)。

日比野 克彦
東京藝術大学長
岐阜県美術館長 / 熊本市現代美術館長

80年代より作家活動を開始し、社会とアートを結ぶ実践で注目を集める。国内外で展覧会やプロジェクトを展開し、地域に根ざした活動を継続。東京藝術大学で教育研究に従事し、2022年より学長。芸術未来研究場を立ち上げ、アートの可能性を社会とともに探究している。地域や企業、自治体との連携にも積極的に取り組む。

Photo: Shintsubo Kenshu

片岡 真実
森美術館長
国立アートリサーチセンター エグゼクティブ・アドバイザー

2003年より森美術館、2020年より同館館長。2023‒25年度まで国立アートリサーチセンター長、2026年よりエグゼクティブ・アドバイザー。2025年より京都芸術大学ICA京都所長を兼務。ヘイワード・ギャラリーのインターナショナル・キュレーター(2007‒09)、光州(2012)、シドニー(2018)などの国際芸術祭で芸術監督等を務める。CIMAMでは理事・会長を歴任。

湯浅 真奈美
ブリティッシュ・カウンシル 東アジア地域アーツ部門ディレクター

大学卒業後、国際見本市主催会社、映画配給会社を経て、1995年よりブリティッシュ・カウンシルに勤務。2005年よりアーツ部長として日英の文化機関や政府、行政と連携し、文化分野の国際交流と協働を推進。2021年より東アジア地域アーツ部門ディレクターとしてアジア14か国のアーツチームを統括。

牧野 杏里
東京藝術大学特任助教

東京藝術大学大学院で建築設計を学んだ後、ロンドン大学(UCL)Urban Regeneration修了。京都市で12年間、防災・景観保全・空き家対策など都市課題の解決に向けた市民主体のまちづくりに従事。2025年度より、文化的処方の構想立案・実施に向けて、文化施設・資源と共創する自治体連携プロジェクトや海外連携事業を担当している。

 

参加申し込み

本フォーラムへのご参加方法は、会場参加とアーカイブ動画視聴の2通りをご用意しております。
なお、会場参加につきましてはお席に限りがあり、また参加者同士のシェアの時間もあるため、11時の開会から閉会までご参加が確実な方のみお申し込みください。途中からのご参加や途中で退席予定の方は、後日の動画視聴でのお申し込みをお願いいたします。

※会場参加にお申し込みいただいた方には、後日アーカイブ動画をご視聴いただけます。

 

※アーカイブ動画の配信は6月末頃を予定しております。
配信準備が整い次第、ご登録いただいたメールアドレスへ視聴用URLをご案内いたします。

 

問合せ

国立アートリサーチセンター フォーラム担当
E-mail:forum@artmuseums.go.jp TEL: 03-6910-0244
【対応時間】祝祭日を除く月曜日から金曜日10:00-17:00

主催

独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター

 

国立大学法人東京藝術大学

共催

ブリティッシュ・カウンシル

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