2025.05.27

Social Story国内3つの美術館版制作へ協力

Social Story国内3つの美術館版制作へ協力

左上:岐阜県美術館、右上:東京都美術館(撮影:井出大)、左下:横浜美術館(撮影:新津保建秀)、右下:国立アートリサーチセンター

国立アートリサーチセンターのラーニンググループでは、設立当初より誰もが文化体験にアクセスできることを目指し、アクセシビリティ事業の一環として、Social Story(ソーシャルストーリー)の普及促進を行なってきました。
令和6年度には、岐阜県美術館・東京都美術館・横浜美術館3館のSocial Story制作に協力をしました。

国内3つの美術館のSocial Story

3つの美術館のSocial Storyは、国立アートリサーチセンターによる「Social Storyはじめて美術館にいきます。」のデザイン・フォーマットの提供と監修の下、各美術館と協働して制作されました。

3つの美術館のページURL一覧

各美術館ウェブサイトのページURLから見ることができます。

制作協力に携わったメンバー

各館の編集・制作 東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、横浜美術館、岐阜県美術館
監修・製作協力 国立アートリサーチセンター ラーニンググループ
進行管理  林 亜華音
専門家アドバイス 橋口 亜希子(株式会社Bridges to Inclusion)

全国の取組みを紹介

全国のミュージアムにおいて、Social Storyを含め、主に発達障害のある人の特性に対応したセンサリーフレンドリーな取組みが広がっています。以下に全国のミュージアムで公開されている取組みを紹介します。

3種類の取り組み一覧

施設名とそれぞれの情報をクリックすると、各施設のウェブサイト(外部サイト)へ移ります。

カームダウンやクールダウンを必要とする人のためのスペース

・九州国立博物館「あんしんルーム」
九州国立博物館では、上記の見通しを立てるツール「あんしんガイド」と、音や光などの情報を地図上にまとめた「あんしんマップ」のいずれも制作しています。

・兵庫県立人と自然の博物館「ケアルーム・ケアスペース」




ミュージアムをまだ利用したことがない人や、利用することに不安を感じる人に対し心理的障壁を下げ、さらにはミュージアム側にとっても安心して迎えるための基盤整備となるのが、Social Storyという社会学習ツールであると認識しています。
国立アートリサーチセンターでは、より多くの人が安心してミュージアムを楽しむことができるよう、今後もSocial Storyを含めセンサリーフレンドリーな取り組みに関する調査研究を続け、全国のミュージアム展開に向けた情報発信を行なっていきます。

同じカテゴリのNCAR Magazine

同じカテゴリの活動レポート

最新のNCAR Magazine

BACK