国立美術館では、平成18年度から、美術教育関係者を対象とした鑑賞教育のための研修を実施しています。教育普及事業の実践にあたる人材の育成や、地域における学校と美術館の連携を目的とし、例年、全国から教諭、指導主事、学芸員などが受講者として参加してきました。今年度は大阪での初めての開催となりました。会場となった国立国際美術館の国内外の現代美術を中心としたコレクションを活用しての鑑賞活動、鑑賞教育の現場を伝える事例発表やワールドカフェなどのプログラムが行なわれ、気づきや発見にみちた2日間でした。なお、今年度は78名が参加し修了しました。

プログラム


2019年度 研修概要

  1. 目 的
    子どもたちの健やかな成長のためには、幼い頃から芸術・文化に触れることが重要であり、鑑賞教育は重要な教育活動とされています。このような鑑賞教育の重要性を踏まえ、全国の小・中・高等学校の教員と美術館の学芸員などが一堂に会してグループ討議等を行なうことにより、美術館を活用した鑑賞教育の充実及び学校と美術館の一層の連携を図ります。
  2. 主 催 独立行政法人国立美術館
  3. 共 催 文化庁
  4. 期 間 2019年7月29日(月)~7月30日(火)
  5. 会 場 国立国際美術館、大阪大学中之島センター
  6. 対 象 (1)小・中・高等学校教員、(2)美術館学芸員、(3)指導主事
  7. 募集人員 80名

※本研修の受講希望者は所管の各都道府県・政令指定都市の教育委員会等により推薦を受ける必要があり、各教育委員会等に募集の取りまとめをお願いしています。

※本研修は教育職員免許法の規定により、教員免許状更新講習の認定を受けております。講習受講の対象は本研修の受講決定者のみです。

指導者研修日程表と受講者の内訳

7月29日(月)
会場:国立国際美術館
9:00 受 付
9:20 開講式
[地下1階講堂]
9:40
(50分)
講 演
[地下1階講堂]

東良雅人
(文部科学省初等中等教育局 視学官)
10:30 移動・休憩
10:40
(100分)
グループワーク
[地下1階,地下2階 展示室]
12:20 昼食

(自由参加)
12:30?13:30(60分)
アートカードワークショップ
[地下1階エントランスホール]

(自由観覧)
[地下2階コレクション展]
13:40
(150分)
グループワーク
[地下1階,地下2階 展示室]
16:10 移動・休憩
16:20
(70分)
作品の前で各グループワークの成果発表
[地下1階,地下2階 展示室]
17:30 移動・休憩
17:40
(80分)
情報交換会
[地下1階エントランスホール]
19:00 (終 了)
2019年度 職種別研修者数単位:人
区分 修了者数 受講決定者数
教  諭 55(13) 57
学 芸 員 16(0) 16
指導主事 7(0)
78(13) 80
(  )は教員免許更新講習受講者で内数
7月30日(火)
会場:大阪大学中之島センター(一部国際美)
9:00 受 付
9:20
(130分)

事例紹介
[10階メモリアルホール]

小川将志
(福岡市教育委員会福岡市教育センター研修・研究課 指導主事)
鬼本佳代子
(福岡市美術館 学芸課主任学芸主事)
和田徹矢
(京都市立醍醐中学校 校長)
田中直子
(總本山醍醐寺 学芸員・文化財担当)
神田春菜
(東京学芸大学附属高等学校 教諭)

11:30
(80分)
昼 食
[10階メモリアルホール]

(自由観覧)
コレクション展・企画展
[国際美術館 地下2階,地下3階]
12:50
(60分)
講 演
[10階メモリアルホール]

神野真吾
(千葉大学教育学部 准教授)
13:50 休憩・会場設営
14:00
(110分)



ワールドカフェ
[10階メモリアルホール]



15:50 休憩
16:00 閉講式
[10階メモリアルホール]
16:15 (終了・解散)
16:35
(55分)
試 験

16:40?17:30
[国際美術館 地下1階講堂]
(教員免許状更新講習希望者について実施)
17:30 (終 了)



指導者研修に関する問い合わせ先:

国立美術館研修担当室 03-3214-2591(平日10:00~17:00)