予告
2025.08.14 - 2025.08.19

「文化的処方を体験しよう! Hello Future! 100年ミュージアム」EXPO2025大阪・関西万博で開催

「つながり」を育むアートの力

2025年8月14日(木)から19日(火)まで、大阪・関西万博の会場(夢洲)WASSEで開催される文部科学省主催「わたしとみらい、つながるサイエンス展」内において、東京藝術大学と国立アートリサーチセンターによる展示「Hello Future! 100年ミュージアム」が行われます。テーマは「文化的処方を体験しよう!」です。

この「Hello Future! 100年ミュージアム」では、アートや文化活動でつながりをケアする「文化的処方」について幅広い人々と共有し、体験的に知り語る機会としたいと考えています。

「文化的処方」って?

「文化的処方」とは、薬で人を健康にするのではなく、アートや文化の力で人と人の「つながり」を増やし、人を元気にする活動やその仕組みを指します。望まない孤独や孤立は、例えば1日15本のタバコを吸うより健康への悪影響があるとされ、そうした状況に対しアートや文化活動を生活に取り入れていくことが注目されています。アートには「つながり」をつくる力があり、ストレスの軽減や慢性疾患の予防や改善にも効果がみられ、アートや文化活動は私たちにとって「心身の薬」になるとも言える存在なのです。

東京藝術大学をはじめとした大学や国立美術館などの文化施設、また民間企業や自治体など41の産官学の共創事業である「ART共創拠点」では、全国9つの自治体と連携し、地域で「文化的処方」の実装を実験的に進めています。大阪・関西万博の展示では、「文化的処方」という新しい概念や活動について知る、作品を体験する、自分の文化的処方を考えてみる、という参加型の展示を行います。

2025年2月に行ったプレイベントの様子

「Hello Future! 100年ミュージアム」がめざすこと

この展示の目的は、アートや文化活動を単なる余暇の活動と捉えるのではなく、心身の健康を支える「処方箋」として生活に取り入れられることを知ってもらうことにあります。作品を「見る」だけでなく、「感じる」「考える」「話す」「参加する」ことを通じて、それぞれの人が周囲とのつながりを再発見し、健やかな未来につながることを目指しています。特に中高校生や若い世代の方々に向けて展示を構成し、会場では「10代のあなたのための文化的処方ガイドブック」の冊子も配布します。ぜひご覧ください。

2025年2月に行ったプレイベントの様子

開催概要

会期 2025年8月14日(木)〜8月19日(火)
時間 10:00~19:30(最終日18:00 まで)
会場 大阪・関西万博会場(夢洲)EXPO メッセ「WASSE」North
HP https://www.mext.go.jp/a_menu/expo_watashitomirai/index.html
主管 国立大学法人 東京藝術大学、独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター
  • 本展覧会はJST共創の場形成支援プログラムの支援を受け開催します
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