2025.04.01
国立美術館のコレクションを活用した全国の美術館等との連携事業

今年度のコレクション・ダイアローグとコレクション・プラスの概要を発表!

国立美術館のコレクションを活用した全国の美術館等との連携事業 | 今年度のコレクション・ダイアローグとコレクション・プラスの概要を発表!

左上:岐阜県美術館、左下:富山県美術館、右上:長野県立美術館、右下:北海道立釧路芸術館

 国立アートリサーチセンターは、地域におけるアートの鑑賞機会の充実と美術館の展示・調査研究活動の活性化に貢献することを目的として、全国の美術館等と協働し、国立美術館のコレクションを活用する2つの連携事業を実施していますが、このたび、2025(令和7)年度の事業内容が決定し、合計4つの美術館で展示を行うことになりました。

国立美術館 コレクション・ダイアローグ
大正・昭和‘モード’の源泉

杉浦非水《トモエ石鹸》 1926年 国立工芸館藏

会期:2025年11月15日(土)-2026年2月15日(日)
会場:岐阜県美術館
主催:岐阜県美術館/国立工芸館/国立アートリサーチセンター
 一昨年に初めて公募した、2025(令和7)年度の 「国立美術館 コレクション・ダイアローグ」は、国立工芸館を国立担当館とし、岐阜県美術館に決定いたしました。現代デザインの礎をつくったといえる大正から昭和にかけての工芸・デザインに焦点をあて、アール・ヌーヴォーやアール・デコのエッセンスを日本固有の感性に融合させた家具や金工、ガラス工芸、グラフィックデザインなどを、両館のコレクションにより紹介します。

兵庫県立美術館 ©Nobutada Omote

兵庫県立美術館 担当者 小野尚子氏コメント

「コレクション・ダイアローグ」への応募の動機
長引く不況や厳しい予算の獲得など今日の美術館をとりまく状況下において、当館もまた収蔵作品を積極的に活用する時期に来ています。その試みのひとつとして、美術館建設を目標に神戸ゆかりの収集家が築いたという共通点を持つ国立西洋美術館の松方コレクションと当館の山村コレクションを主軸にすえ、両館所蔵の作品を「ダイアローグ」させることでコレクションに託した夢とその夢の続きを辿る機会としたく、応募しました。

「コレクション・ダイアローグ」に期待すること
2人のコレクターの業績に焦点をあてるからこそ実現できた西洋近代美術と戦後日本の現代美術の共演という稀な機会を通して、それぞれの所蔵品に新たな鑑賞の視点をもたらすことができることを期待しています。また、貴重なコレクションがいまや公共の財産として保管され、広く鑑賞の対象となることで文化の向上に貢献している点を改めて伝えるとともに、知的財産を継承することの重要性を訴えることができると考えています。

国立美術館 コレクション・プラス

 また、2025(令和7)年度に公募を実施した第3回の「国立美術館 コレクション・プラス」は、茨城県陶芸美術館、北海道立近代美術館、横浜市民ギャラリーの3館での開催が決定しました。3館では、それぞれ以下の内容での展示を予定しています。

国立美術館 コレクション・プラス のイメージロゴ

近代ヨーロッパの工芸とデザイン

茨城県陶芸美術館

茨城県陶芸美術館

会期:2026年9月3日(木)-12月24日(木)
会場/主催:茨城県陶芸美術館
特別協力:国立工芸館、国立アートリサーチセンター
 近現代日本の工芸の在り方にも多大な影響を及ぼした19世紀末から20世紀半ばまでのヨーロッパに光を当て、茨城県陶芸美術館の所蔵・寄託のエミール・ガレやルーシー・リーらの作品に加え、国立工芸館のクリストファー・ドレッサー、A.M.カッサンドルらの作品を展示し、近代ヨーロッパにおける工芸の多様な展開をたどります。

ガラス 夢のはじまり

北海道立近代美術館

北海道立近代美術館

会期:2026年9月12日(土)-12月20日(日)
会場/主催:北海道立近代美術館
特別協力:京都国立近代美術館、国立アートリサーチセンター
 1960年代にアメリカではじまったスタジオ・グラス運動は、大規模な工場に頼らず、個人の工房で作家自らが自由に造形することを提唱しました。京都国立近代美術館が所蔵するスタジオ・グラスの開拓者ハーヴィ・K・リットルトン、ドミニック・ラビノの作品と、それに続く国際的な展開を北海道立近代美術館の所蔵品により紹介します。

写すこと—再考:日本現代版画(仮称)

横浜市民ギャラリー

横浜市民ギャラリー

会期:2027年2月19日(金)-3月7日(日)
会場/主催:横浜市民ギャラリー
特別協力:国立国際美術館、国立アートリサーチセンター
 1970年代、写真製版などの新しい技法が登場したことで、日本の現代版画は現代美術と深く結びつき、大きな躍進を遂げました。本展は横浜市民ギャラリーの1980年代を中心とした版画コレクションに、国立国際美術館が所蔵する1960年代末から1970年代の作品を加え、日本の現代版画表現の歩みを振り返ります。

連携事業のイメージロゴ コレクション・ダイアローグとコレクション・プラス

なお、「令和10年度 国立美術館 コレクション・ダイアローグ」および「令和9年度 国立美術館 コレクション・プラス」の開催館の募集も開始しています。

コレクション・ダイアローグについて詳しくは
こちらをご覧ください。




コレクション・プラスについて詳しくは
こちらをご覧ください。

同じカテゴリのNCAR Magazine

同じカテゴリの活動レポート

最新のNCAR Magazine

BACK