国立アートリサーチセンター(NCAR)は、2025年6月から10月にかけてスロベニアの首都リュブリャナで開催された「第36回リュブリャナ・グラフィックアーツ・ビエンナーレ」において、日本人アーティスト・保良雄の出展および新作制作を支援しました。
本ビエンナーレは1955年の創設以来、70年にわたり継続して開催されてきた国際展であり、当初は版画やグラフィックアートを起点としながら、今日では現代アートの多様な実践を紹介する場として国際的に高い評価を受けています。第36回展は、国際的に活躍するスペイン人キュレーター、チュス・マルティネスのキュレーションのもと、「The Oracle: On Fantasy and Freedom」をテーマに開催されました。
保良は、主要会場の一つであるリュブリャナ・シティ・アート・ギャラリーにおいて、新作インスタレーション《distilled》(2025年)を発表しました。本作は、保良がリュブリャナおよび日本で収集したガラスや石、土、天然染料といった素材を組み合わせ、美術館の一室を丸ごと用いた大型インスタレーションです。日本の自然観やアニミズム的思考を背景とする保良の実践は、完成された形や明確な意味を提示するのではなく、物質や環境が持つ固有の性質や振る舞いに耳を澄ませ、そこから立ち上がる関係性をすくい取ろうとする姿勢を鑑賞者に促すものであり、本展の主題である解釈と問いの場としてのオラクルというコンセプトと強く呼応し、国際的な美術関係者や来場者から高い関心を集めました。
スロベニアからの帰国後、保良は瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期においても、瀬戸内の島に伝わる雨ごいの儀式に発想を得た新作インスタレーションを発表したほか、2026年2月にはBankART1929の主催により、横浜市の下水道処理施設を会場とする個展の開催を予定しており、国内外で精力的に活動の幅を広げています。NCARでは、同個展の機会にあわせ、アーティスト・トークシリーズの一環として保良へのインタビュー制作も予定しています。NCARは今後も、ビエンナーレでの出展支援にとどまらず、アーティストの活動を多層的にサポートしていきます。
本ビエンナーレは1955年の創設以来、70年にわたり継続して開催されてきた国際展であり、当初は版画やグラフィックアートを起点としながら、今日では現代アートの多様な実践を紹介する場として国際的に高い評価を受けています。第36回展は、国際的に活躍するスペイン人キュレーター、チュス・マルティネスのキュレーションのもと、「The Oracle: On Fantasy and Freedom」をテーマに開催されました。
保良は、主要会場の一つであるリュブリャナ・シティ・アート・ギャラリーにおいて、新作インスタレーション《distilled》(2025年)を発表しました。本作は、保良がリュブリャナおよび日本で収集したガラスや石、土、天然染料といった素材を組み合わせ、美術館の一室を丸ごと用いた大型インスタレーションです。日本の自然観やアニミズム的思考を背景とする保良の実践は、完成された形や明確な意味を提示するのではなく、物質や環境が持つ固有の性質や振る舞いに耳を澄ませ、そこから立ち上がる関係性をすくい取ろうとする姿勢を鑑賞者に促すものであり、本展の主題である解釈と問いの場としてのオラクルというコンセプトと強く呼応し、国際的な美術関係者や来場者から高い関心を集めました。
スロベニアからの帰国後、保良は瀬戸内国際芸術祭2025の秋会期においても、瀬戸内の島に伝わる雨ごいの儀式に発想を得た新作インスタレーションを発表したほか、2026年2月にはBankART1929の主催により、横浜市の下水道処理施設を会場とする個展の開催を予定しており、国内外で精力的に活動の幅を広げています。NCARでは、同個展の機会にあわせ、アーティスト・トークシリーズの一環として保良へのインタビュー制作も予定しています。NCARは今後も、ビエンナーレでの出展支援にとどまらず、アーティストの活動を多層的にサポートしていきます。
保良雄《distilled》 2025年 会場:リュブリャナ・シティ・アート・ギャラリー ©Jaka Babnik. MGLC Archive.