解説
「ラーニング・チャンネル」のロゴ。
解説
シンプルな箱型の建物が現れる。正面玄関の前に、大きな彫刻が一点。その上に、ハサミで切ったような文字が重なる。
タイトル「国立西洋美術館、ファミリープログラム」、ひらがなで「どようびじゅつ。」
解説
オフホワイト色の絵の具を塗ったような背景に黒い文字でテロップ
「2023年秋
セイビパレット
~色の世界へでかけよう
『どようびじゅつ』は、年に2回、内容やテーマを変えて実施しています。
本動画は2023年秋『セイビパレット~色の世界へでかけよう』を記録したものです。」
解説
表示が図に変わる。
タイトル「ファミリープログラム『どようびじゅつ』」の下に並ぶ、3つの四角い枠。中に項目と説明が書かれ、枠と枠の間に右矢印がついている。左から「鑑賞」、「表現」、「共有」。
「鑑賞:グループや家族ごとに常設展示作品や建物を鑑賞し、美術館を味わう。各回のテーマに沿ったワークシートなど、補助ツールも登場。」
「表現:簡単な工作・身体表現・ゲームなど、参加者が自ら創作するアクティビティへ。大人も子どもも、鑑賞での気づきを自由に表現。」
「共有:鑑賞でおもしろかったことや創作で工夫したことなどを話し合い、他の参加者が得た視点を知り合うことで、視野をひろげる。」
教育普及スタッフ
「『どようびじゅつ』は、2004年からスタートした、老舗のプログラムのひとつと言えます。」
解説
図の背景に、過去プログラムの様子の写真が次々に現れる。
油性ペンで絵を描く、子どもと女性。
工作の材料を説明するスタッフ。
広い部屋で絵画の拡大図版のスライドを見ている大人と子ども。
教育普及スタッフ
「6歳から9歳の子どもと保護者の方という対象で、子どもも大人も一緒に楽しんでいただくという目標を持って、いつもプログラムをつくっています。」
解説
背景の写真が、動画に変わる。
受付をする子どもたちが、自分の名札をもらう。参加者とスタッフが丸く集まり、プログラムの説明を聞く。みんな、神妙な面持ち。
テロップ
「教育普及スタッフ:酒井敦子」
解説
壁を背に話している、酒井。ボブへアにチェックのワンピース姿。
壁には、トートバッグが並んでいる。すべて手描きの柄が違う。
解説
オレンジ色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「常設展の鑑賞」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ
「ボランティア・スタッフや参加者同士の対話から、自身の発見へ」
テロップ
「グループでの作品鑑賞~ゆっくり対話しながら」
解説
鑑賞プログラムの様子。展示室の壁に掛けられた大きな絵画、クロード・モネの『睡蓮』。
2組の子どもと保護者が、床に座り、絵を眺めている。男性ボランティアが、描かれた睡蓮を指さしながら問いかける。
男性ボランティア
「何色のお花ですか?」
解説
絵を見上げるようにして、考える参加者たち。
解説
別のグループ。港が描かれた絵画、ポール・シニャック『サン=トロペの港』の前。
港は、線を使わずに点を並べて描かれている。眼鏡の女性ボランティアが、色見本を持ちながら、参加者たちの顔を見回す。
眼鏡の女性ボランティア
「どんな色、つかわれているかなーって見てくと。」
解説
聖人の肖像画、フランシスコ・デ・スルバラン『聖ドミニクス』。修道僧が、両手を合わせ、目線を上げて立っている。
絵の横にいるふたりの子どもが、ポーズを真似る。女性ボランティアから拍手をもらい、はにかむ。
解説
別の絵の前で、赤いチェックのシャツを着た子どもと青いワンピースの保護者の女性が絵を見ている。その隣で、絵を指さすおかっぱ頭の子どもと女性ボランティアが、やりとりをする。
おかっぱ頭の子ども
「もうちょっと上。」
女性ボランティア
「この辺?」
おかっぱ頭の子ども
「うん。」
解説
別のグループ。
絵を見上げながら感想を言い合う、保護者の女性たち。子どもたちも、耳を傾けながら絵を見つめている。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前。
濃い色のトップスを着た保護者の女性が、インタビューに答える。
保護者の女性
「違う見かたで他の方が見てたりすると、あ、そんな見かたもあるんだとか。夕方なのか、朝なのかって、みんなで話したんだよね、今日ね?」
解説
隣で、おかっぱ頭の子どもが、「うん。」と頷く。膝に、トートバッグを載せている。
解説
プログラムの様子が続く。
絵の前で質問を投げかける女性ボランティア。
蝶の柄の長袖を着た子どもが指さす所へ、他の参加者も視線を向ける。
色見本のカードを持った、黒い長袖の子ども。
白いカーディガンを着た女性ボランティアの質問に答えながら、絵の方へ手を伸ばす。
睡蓮の絵を観察するグループ。
ポニーテールの子どもが、絵に使われている色と、色見本を見比べる。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前。
黄色いカーディガンを着た保護者の女性が、インタビューに答える。
保護者の女性
「はいっ! とか言って、発言の数だったりとかがすごく増えて、なんかすごい良い機会だったな。」
解説
隣に、黄色いTシャツの子ども。ポニーテールの子どもは、自分のトートバッグを袋にしまう。
テロップ
「各組での鑑賞~家族で鑑賞ツールを使いながら」
解説
参加者1組ずつ、2つの銀色のトレイが配られる。
トレイには、2つの絵のモノクロコピーが貼ってある。
もう一方のトレイには、マグネット付きの色チップ。すべて違う66色が並ぶ。
使い方を説明する、ボランティア・スタッフたち。
赤いチェックのシャツを着た子どもが、モノクロの絵と色チップを交互に見る。
女性ボランティア
「こういうふうに貼ってってください。見つけた色、全部。」
解説
色チップをモノクロコピーの絵の上に移動させ、女性ボランティアが試しにやってみせる。
トレイには、『睡蓮』と、帽子を被った女性の肖像画、ピエール=オーギュスト・ルノワール『帽子の女』のモノクロコピーが並んでいる。
解説
実物の絵の前。
少し離れて、子どもが色チップを整理し始める。
薄暗い部屋。
『帽子の女』に、スポットライトが当てられている。絵の前に座り込む、子どもと保護者。肩を寄せ合う後ろ姿が、シルエットになる。
解説
『サン=トロペの港』の左右に、離れて立つ2組の参加者。それぞれ保護者が持つトレイから色を探したり、話し合ったりしている。
左側にいるロングヘアの子ども
「濃いね、赤。」
右側にいるダンガリーシャツを着た保護者の女性
「黒だよ。」
別のグループの子どもたち
「水色、待って、水色どこだ?」
解説
別の参加者が朱色の色チップを手に取ってから、選び直す。
参加者
「ほっぺも、こんな感じかな。ほっぺ、もうちょっと赤か。」
解説
『帽子の女』の前。
グレーのTシャツの子どもが色チップを掴み、絵にかざす。ジャンパースカートの保護者と一緒に目を凝らす。
グレーのTシャツの子ども
「あの、肌の色。」
解説
協力して色を選ぶ参加者たちの様子が、次々に映る。
酒井
「6歳から9歳の時に見た時の思いと、大人になってから見て『あれ、違った?』っていうことが多分あると思うんだけど、でもそういう長期的な作品との付き合いにつながったら、とっても良いなって思います。」
テロップ
「気づきの共有~鑑賞の楽しみを話し合う」
解説
一同が、ワークショップの席につく。それぞれの長テーブルに、布描きクレヨン、大小の円が書ける型紙、無地のトートバッグ、ティッシュなどが置かれている。
解説
白いブラウスを着た女性ボランティアが、参加者たちに目をやる。
女性ボランティア
「さあ、どんな色がみんな集まっているのかなあ。」
解説
2組の参加者が色チップを貼ったトレイを提出し、ショートヘアの女性ボランティアと酒井が、全員に見せて共有する。
ピンク色のゴムで髪を2つに結んだ子どもが、身を乗り出して自分のトレイにある色を説明。後ろに立つモスグリーンのポロシャツを着た保護者の男性が、何度も頷く。
笑みを浮かべ、大きく頷く青いワンピースの保護者の女性。
隣にいる赤いチェックのシャツを着た子どもが、何か考えているように頬杖をつく。
みんなの前に立つ、濃い青緑色の長袖の子ども。
顔の前に自分のトレイを持ち上げて、一同に見せる。色チップが、絵の上いっぱいに貼られている。白いブラウスの女性ボランティアが、子どもの後ろから手を伸ばして、子どもの発言を繰り返す。
解説
緑色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「表現」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ「鑑賞の気づきを創作へ」
テロップ
「個人での創作~集中してつくる時間」
解説
型紙を使い、クレヨンで円を描く手元が映る。
白いカーディガンを着た女性ボランティア
「今日、みんなが集めてきた色の中から、好きな色をおうちに持って帰ってもらいたいと思ってるの。」
解説
藤色のアウターを着た保護者の女性と、水色のTシャツの子ども。
トートバッグを前に、肩をすくめて笑顔を交わす。
解説
グレーの長袖シャツを腕まくりした子ども。違う色の円を、いくつも重ねて描いていく。
隣には、ジャンパースカートの保護者の女性。絵の写真と見比べながら、クレヨンを動かす。
子ども
「おもしろいかもしんない。」
保護者の女性
「え、おもしろいでしょ?」
解説
答えながらも、クレヨンを持つ手が止まらない保護者の女性。
カラフルで繊細な絵を描いている手元が映る。
解説
おかっぱ頭の子どもが、夢中になって色を塗っている。
眼鏡の女性ボランティアが見守る。
テロップ
「ボランティア・スタッフ:石川佐知子」
「ボランティア・スタッフ:向井由紀」
解説
紺色のベストを着たボランティアの石川が、トートバッグが並ぶ壁の前でインタビューに答える。
石川
「ここは創作っていうんですよね、工作じゃなくって。創作っていうのは本当に、なんかもっとフリーな感じがして。」
解説
隣に座る、白いブラウスを着たボランティアの向井も頷く。
ティッシュでクレヨンをなじませる、子どもの手元が映る。
石川
「好きにこう、なにかこう…もっと自由な感じ。」
解説
作業風景が次々に映る。
ふたりとも濃い青緑色の服を着た、子どもと保護者の女性。
無言で、それぞれの作業に没頭している。
型紙を、トートバッグに被せた保護者の女性。
クレヨンで叩くようにして点を描く。さまざまな色の点が集まり、円ができていく。「トントントントン」と、軽快な音が響く。
白いクレヨンを使う、ポニーテールの子ども。
白いTシャツの子ども。型紙を被せて、中を黄みどり色に塗りつぶしていく。
向かい合わせに座る、2組の大人と子ども。思い思いに作業を進めている。
ダンガリーシャツの保護者の女性
「大人もやった方が、子どももやりやすいような感じがします。」
解説
白いカットソーを着た保護者の女性。丁寧にクレヨンを塗り重ねる。
隣では、蝶の柄の長袖を着た子どもが、型紙を使っている。
薄紫色のTシャツの子ども。円の縦半分に、赤色を塗っていく。
解説
ロングヘアの子どもが女性ボランティアに作品を見せる。
ロングヘアの子ども
「できたー!」
女性ボランティア
「いいねー、素敵ー!」
解説
アイロンで仕上げをするテーブルの前。
向井が、トートバッグの上に紙を載せ、アイロンがけの準備。
傍らに、黄色いTシャツを着た子ども。一歩近づき、手を組んで作業をのぞき込む。
解説
青色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「共有」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ「経験を話し合い、視野をひろげる」
テロップ
「表現の共有~おとなも子どももそれぞれに」
解説
画面いっぱいに映された、2つの作品。
一方には、3つの円が並ぶ。黄みどり色の円の中に、小さな黄色の丸。その斜め上に、ピンク色と白の色違い。さらに上に、黄土色と灰色のもの。どれも色ムラなく塗られている。
もう一方には、5つの円が描かれている。布のカスレ具合を活かした青、緑色のもの。赤色が2つ。小さくて、透明感のある緑色のもの。シャボン玉のように浮かんでいる。
解説
別の作品。
いろいろな種類の円が描かれている。たくさんの点を集め、丸くしたもの。黄色とオレンジ色が半分ずつ塗られたもの。ピンク、水色、緑色と青を、ビーチボールのように塗り分けたものもある。
解説
膝に子どもを乗せた保護者の女性が、自分の作品を指さす。
保護者の女性
「これとこれは、今日見た絵から。」
解説
黒い長袖の子どもが保護者の女性のトートバッグに触れる。パステル調の円が、重なるように連なっている。
黒い長袖の子ども
「これが、きれい。」
解説
ピンク色のゴムで、髪を2つに結んだ子どもが、自分の作品を説明する。
隣で、モスグリーンのポロシャツを着た保護者の男性が微笑む。
ピンク色のゴムで、髪を2つに結んだ子ども
「片方は、動物園。」
解説
壁に、ズラリと吊り下げられたトートバッグ。
塗り方や色づかいなど、全部違う円で溢れている。
女性ボランティアが参加者に、工夫した点や制作中の思いなどを聞いている。
それぞれが作ったトートバッグを鑑賞する参加者とボランティアたちに、笑顔がはじける。
「このバッグを持って、また見に来てくださいね。」と言う女性ボランティアに、参加者たちが笑い声で応じる。
テロップ
「実施後の振り返り~教育普及スタッフとボランティアが一体に」
解説
ショートヘアの女性ボランティアが、身振り手振りを交えて、プログラムの感想を述べる。
女性ボランティア
「作品のイメージだったり、だんだんと違う、自由になったりとかで。」
セミロングの女性ボランティア
「自分のお父さんお母さんが一緒にやってくれると、子どもってこんなに嬉しいんだなって感じました。」
解説
女性ボランティアがにっこりする。
テロップ
「教育普及スタッフ:秋田美緒」
解説
黒いセーターにストール姿の秋田。点をたくさん描く仕草をしながら話す。
秋田
「考えているとか、手を動かして…なんか、こんななってやってるなあとかが、やっぱりそういう時間が大事なのかなっていうこと。」
解説
事前準備をする、ボランティア・スタッフたち。絵のモノクロコピーを貼ったボードを、長テーブルに並べて確認する。
酒井
「ボランティアさんたちも興味を持たれていたっていうこともあって、企画から入っていただくことになって、そのおかげでもう約20年ぐらい続いてるんですけど、やっぱり色んな人がかかわってくださるから。」
解説
教育普及スタッフとボランティアの振り返り。資料をそれぞれにひろげる。
白いカーディガンを着た女性ボランティアが、実施中に気づいたことを述べる。
グレーのセーター姿の男性ボランティアが、笑顔を浮かべながら感想を言う。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前で、酒井が話を続ける。
酒井
「しかもすごく思い入れを持ってかかわってくださるので、これだけバリエーションに富んだ内容が続けられるのかなっていうふうに思っています。」
解説
向井がインタビューに答える。隣で石川も頷く。
向井
「企画の準備、大変なんだけど、その先に、絶対笑顔があるのが、わかっているというか。」
解説
ワークショップで、参加者たちがインタビューに答える。
眼鏡の保護者の男性
「やっぱり実際、手を動かすと、楽しいですね、うん。」
蝶の柄の長袖を着た子ども
「楽しかったです。」
オレンジ色のカーディガンを着た保護者の女性
「私は、楽しかったです。」
解説
周りからも笑い声が上がる。
藤色のアウターを着た保護者の女性
「また期待してます。」
解説
後片付けをするスタッフたち。
画面が真っ白になっていく。
クレジットが浮かび上がる。
「国立西洋美術館
ファミリープログラム どようびじゅつ
2023年秋 セイビパレット~色の世界へでかけよう
撮影:2023年10月
教育普及スタッフ
酒井敦子・国立西洋美術館学芸課主任研究員
秋田美緒・国立西洋美術館学芸課研究員
白濱恵理子・国立西洋美術館学芸課研究員
撮影スタッフ
コーディネイト:秋田美緒
撮影・編集:後藤天 株式会社わっしょい
デザイン:北野亜弓 カラマル
ボランティア・スタッフ
企画スタッフ:石川佐知子、向井由紀
実施スタッフ:浅野尚代、東悦子、池田麻美子、井野口知子、岩佐高明、大谷愛子、
鎌田千束、亀山麻里、窪田光江、清水悦子、鈴木由紀子、島崎さゆり、関恵子、内藤知子、
夏目敬子、西岡啓太、野村和子、原田清美、牧幸子、向山裕子、福住久栄、吉田早苗
スペシャル・サンクス
どようびじゅつ 2023秋にご参加のみなさま」
「ラーニング・チャンネル」のロゴ。
解説
シンプルな箱型の建物が現れる。正面玄関の前に、大きな彫刻が一点。その上に、ハサミで切ったような文字が重なる。
タイトル「国立西洋美術館、ファミリープログラム」、ひらがなで「どようびじゅつ。」
解説
オフホワイト色の絵の具を塗ったような背景に黒い文字でテロップ
「2023年秋
セイビパレット
~色の世界へでかけよう
『どようびじゅつ』は、年に2回、内容やテーマを変えて実施しています。
本動画は2023年秋『セイビパレット~色の世界へでかけよう』を記録したものです。」
解説
表示が図に変わる。
タイトル「ファミリープログラム『どようびじゅつ』」の下に並ぶ、3つの四角い枠。中に項目と説明が書かれ、枠と枠の間に右矢印がついている。左から「鑑賞」、「表現」、「共有」。
「鑑賞:グループや家族ごとに常設展示作品や建物を鑑賞し、美術館を味わう。各回のテーマに沿ったワークシートなど、補助ツールも登場。」
「表現:簡単な工作・身体表現・ゲームなど、参加者が自ら創作するアクティビティへ。大人も子どもも、鑑賞での気づきを自由に表現。」
「共有:鑑賞でおもしろかったことや創作で工夫したことなどを話し合い、他の参加者が得た視点を知り合うことで、視野をひろげる。」
教育普及スタッフ
「『どようびじゅつ』は、2004年からスタートした、老舗のプログラムのひとつと言えます。」
解説
図の背景に、過去プログラムの様子の写真が次々に現れる。
油性ペンで絵を描く、子どもと女性。
工作の材料を説明するスタッフ。
広い部屋で絵画の拡大図版のスライドを見ている大人と子ども。
教育普及スタッフ
「6歳から9歳の子どもと保護者の方という対象で、子どもも大人も一緒に楽しんでいただくという目標を持って、いつもプログラムをつくっています。」
解説
背景の写真が、動画に変わる。
受付をする子どもたちが、自分の名札をもらう。参加者とスタッフが丸く集まり、プログラムの説明を聞く。みんな、神妙な面持ち。
テロップ
「教育普及スタッフ:酒井敦子」
解説
壁を背に話している、酒井。ボブへアにチェックのワンピース姿。
壁には、トートバッグが並んでいる。すべて手描きの柄が違う。
解説
オレンジ色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「常設展の鑑賞」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ
「ボランティア・スタッフや参加者同士の対話から、自身の発見へ」
テロップ
「グループでの作品鑑賞~ゆっくり対話しながら」
解説
鑑賞プログラムの様子。展示室の壁に掛けられた大きな絵画、クロード・モネの『睡蓮』。
2組の子どもと保護者が、床に座り、絵を眺めている。男性ボランティアが、描かれた睡蓮を指さしながら問いかける。
男性ボランティア
「何色のお花ですか?」
解説
絵を見上げるようにして、考える参加者たち。
解説
別のグループ。港が描かれた絵画、ポール・シニャック『サン=トロペの港』の前。
港は、線を使わずに点を並べて描かれている。眼鏡の女性ボランティアが、色見本を持ちながら、参加者たちの顔を見回す。
眼鏡の女性ボランティア
「どんな色、つかわれているかなーって見てくと。」
解説
聖人の肖像画、フランシスコ・デ・スルバラン『聖ドミニクス』。修道僧が、両手を合わせ、目線を上げて立っている。
絵の横にいるふたりの子どもが、ポーズを真似る。女性ボランティアから拍手をもらい、はにかむ。
解説
別の絵の前で、赤いチェックのシャツを着た子どもと青いワンピースの保護者の女性が絵を見ている。その隣で、絵を指さすおかっぱ頭の子どもと女性ボランティアが、やりとりをする。
おかっぱ頭の子ども
「もうちょっと上。」
女性ボランティア
「この辺?」
おかっぱ頭の子ども
「うん。」
解説
別のグループ。
絵を見上げながら感想を言い合う、保護者の女性たち。子どもたちも、耳を傾けながら絵を見つめている。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前。
濃い色のトップスを着た保護者の女性が、インタビューに答える。
保護者の女性
「違う見かたで他の方が見てたりすると、あ、そんな見かたもあるんだとか。夕方なのか、朝なのかって、みんなで話したんだよね、今日ね?」
解説
隣で、おかっぱ頭の子どもが、「うん。」と頷く。膝に、トートバッグを載せている。
解説
プログラムの様子が続く。
絵の前で質問を投げかける女性ボランティア。
蝶の柄の長袖を着た子どもが指さす所へ、他の参加者も視線を向ける。
色見本のカードを持った、黒い長袖の子ども。
白いカーディガンを着た女性ボランティアの質問に答えながら、絵の方へ手を伸ばす。
睡蓮の絵を観察するグループ。
ポニーテールの子どもが、絵に使われている色と、色見本を見比べる。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前。
黄色いカーディガンを着た保護者の女性が、インタビューに答える。
保護者の女性
「はいっ! とか言って、発言の数だったりとかがすごく増えて、なんかすごい良い機会だったな。」
解説
隣に、黄色いTシャツの子ども。ポニーテールの子どもは、自分のトートバッグを袋にしまう。
テロップ
「各組での鑑賞~家族で鑑賞ツールを使いながら」
解説
参加者1組ずつ、2つの銀色のトレイが配られる。
トレイには、2つの絵のモノクロコピーが貼ってある。
もう一方のトレイには、マグネット付きの色チップ。すべて違う66色が並ぶ。
使い方を説明する、ボランティア・スタッフたち。
赤いチェックのシャツを着た子どもが、モノクロの絵と色チップを交互に見る。
女性ボランティア
「こういうふうに貼ってってください。見つけた色、全部。」
解説
色チップをモノクロコピーの絵の上に移動させ、女性ボランティアが試しにやってみせる。
トレイには、『睡蓮』と、帽子を被った女性の肖像画、ピエール=オーギュスト・ルノワール『帽子の女』のモノクロコピーが並んでいる。
解説
実物の絵の前。
少し離れて、子どもが色チップを整理し始める。
薄暗い部屋。
『帽子の女』に、スポットライトが当てられている。絵の前に座り込む、子どもと保護者。肩を寄せ合う後ろ姿が、シルエットになる。
解説
『サン=トロペの港』の左右に、離れて立つ2組の参加者。それぞれ保護者が持つトレイから色を探したり、話し合ったりしている。
左側にいるロングヘアの子ども
「濃いね、赤。」
右側にいるダンガリーシャツを着た保護者の女性
「黒だよ。」
別のグループの子どもたち
「水色、待って、水色どこだ?」
解説
別の参加者が朱色の色チップを手に取ってから、選び直す。
参加者
「ほっぺも、こんな感じかな。ほっぺ、もうちょっと赤か。」
解説
『帽子の女』の前。
グレーのTシャツの子どもが色チップを掴み、絵にかざす。ジャンパースカートの保護者と一緒に目を凝らす。
グレーのTシャツの子ども
「あの、肌の色。」
解説
協力して色を選ぶ参加者たちの様子が、次々に映る。
酒井
「6歳から9歳の時に見た時の思いと、大人になってから見て『あれ、違った?』っていうことが多分あると思うんだけど、でもそういう長期的な作品との付き合いにつながったら、とっても良いなって思います。」
テロップ
「気づきの共有~鑑賞の楽しみを話し合う」
解説
一同が、ワークショップの席につく。それぞれの長テーブルに、布描きクレヨン、大小の円が書ける型紙、無地のトートバッグ、ティッシュなどが置かれている。
解説
白いブラウスを着た女性ボランティアが、参加者たちに目をやる。
女性ボランティア
「さあ、どんな色がみんな集まっているのかなあ。」
解説
2組の参加者が色チップを貼ったトレイを提出し、ショートヘアの女性ボランティアと酒井が、全員に見せて共有する。
ピンク色のゴムで髪を2つに結んだ子どもが、身を乗り出して自分のトレイにある色を説明。後ろに立つモスグリーンのポロシャツを着た保護者の男性が、何度も頷く。
笑みを浮かべ、大きく頷く青いワンピースの保護者の女性。
隣にいる赤いチェックのシャツを着た子どもが、何か考えているように頬杖をつく。
みんなの前に立つ、濃い青緑色の長袖の子ども。
顔の前に自分のトレイを持ち上げて、一同に見せる。色チップが、絵の上いっぱいに貼られている。白いブラウスの女性ボランティアが、子どもの後ろから手を伸ばして、子どもの発言を繰り返す。
解説
緑色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「表現」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ「鑑賞の気づきを創作へ」
テロップ
「個人での創作~集中してつくる時間」
解説
型紙を使い、クレヨンで円を描く手元が映る。
白いカーディガンを着た女性ボランティア
「今日、みんなが集めてきた色の中から、好きな色をおうちに持って帰ってもらいたいと思ってるの。」
解説
藤色のアウターを着た保護者の女性と、水色のTシャツの子ども。
トートバッグを前に、肩をすくめて笑顔を交わす。
解説
グレーの長袖シャツを腕まくりした子ども。違う色の円を、いくつも重ねて描いていく。
隣には、ジャンパースカートの保護者の女性。絵の写真と見比べながら、クレヨンを動かす。
子ども
「おもしろいかもしんない。」
保護者の女性
「え、おもしろいでしょ?」
解説
答えながらも、クレヨンを持つ手が止まらない保護者の女性。
カラフルで繊細な絵を描いている手元が映る。
解説
おかっぱ頭の子どもが、夢中になって色を塗っている。
眼鏡の女性ボランティアが見守る。
テロップ
「ボランティア・スタッフ:石川佐知子」
「ボランティア・スタッフ:向井由紀」
解説
紺色のベストを着たボランティアの石川が、トートバッグが並ぶ壁の前でインタビューに答える。
石川
「ここは創作っていうんですよね、工作じゃなくって。創作っていうのは本当に、なんかもっとフリーな感じがして。」
解説
隣に座る、白いブラウスを着たボランティアの向井も頷く。
ティッシュでクレヨンをなじませる、子どもの手元が映る。
石川
「好きにこう、なにかこう…もっと自由な感じ。」
解説
作業風景が次々に映る。
ふたりとも濃い青緑色の服を着た、子どもと保護者の女性。
無言で、それぞれの作業に没頭している。
型紙を、トートバッグに被せた保護者の女性。
クレヨンで叩くようにして点を描く。さまざまな色の点が集まり、円ができていく。「トントントントン」と、軽快な音が響く。
白いクレヨンを使う、ポニーテールの子ども。
白いTシャツの子ども。型紙を被せて、中を黄みどり色に塗りつぶしていく。
向かい合わせに座る、2組の大人と子ども。思い思いに作業を進めている。
ダンガリーシャツの保護者の女性
「大人もやった方が、子どももやりやすいような感じがします。」
解説
白いカットソーを着た保護者の女性。丁寧にクレヨンを塗り重ねる。
隣では、蝶の柄の長袖を着た子どもが、型紙を使っている。
薄紫色のTシャツの子ども。円の縦半分に、赤色を塗っていく。
解説
ロングヘアの子どもが女性ボランティアに作品を見せる。
ロングヘアの子ども
「できたー!」
女性ボランティア
「いいねー、素敵ー!」
解説
アイロンで仕上げをするテーブルの前。
向井が、トートバッグの上に紙を載せ、アイロンがけの準備。
傍らに、黄色いTシャツを着た子ども。一歩近づき、手を組んで作業をのぞき込む。
解説
青色の絵の具を塗ったような背景に、白い文字で「共有」
手書きふうのアンダーラインが引かれた下にテロップ「経験を話し合い、視野をひろげる」
テロップ
「表現の共有~おとなも子どももそれぞれに」
解説
画面いっぱいに映された、2つの作品。
一方には、3つの円が並ぶ。黄みどり色の円の中に、小さな黄色の丸。その斜め上に、ピンク色と白の色違い。さらに上に、黄土色と灰色のもの。どれも色ムラなく塗られている。
もう一方には、5つの円が描かれている。布のカスレ具合を活かした青、緑色のもの。赤色が2つ。小さくて、透明感のある緑色のもの。シャボン玉のように浮かんでいる。
解説
別の作品。
いろいろな種類の円が描かれている。たくさんの点を集め、丸くしたもの。黄色とオレンジ色が半分ずつ塗られたもの。ピンク、水色、緑色と青を、ビーチボールのように塗り分けたものもある。
解説
膝に子どもを乗せた保護者の女性が、自分の作品を指さす。
保護者の女性
「これとこれは、今日見た絵から。」
解説
黒い長袖の子どもが保護者の女性のトートバッグに触れる。パステル調の円が、重なるように連なっている。
黒い長袖の子ども
「これが、きれい。」
解説
ピンク色のゴムで、髪を2つに結んだ子どもが、自分の作品を説明する。
隣で、モスグリーンのポロシャツを着た保護者の男性が微笑む。
ピンク色のゴムで、髪を2つに結んだ子ども
「片方は、動物園。」
解説
壁に、ズラリと吊り下げられたトートバッグ。
塗り方や色づかいなど、全部違う円で溢れている。
女性ボランティアが参加者に、工夫した点や制作中の思いなどを聞いている。
それぞれが作ったトートバッグを鑑賞する参加者とボランティアたちに、笑顔がはじける。
「このバッグを持って、また見に来てくださいね。」と言う女性ボランティアに、参加者たちが笑い声で応じる。
テロップ
「実施後の振り返り~教育普及スタッフとボランティアが一体に」
解説
ショートヘアの女性ボランティアが、身振り手振りを交えて、プログラムの感想を述べる。
女性ボランティア
「作品のイメージだったり、だんだんと違う、自由になったりとかで。」
セミロングの女性ボランティア
「自分のお父さんお母さんが一緒にやってくれると、子どもってこんなに嬉しいんだなって感じました。」
解説
女性ボランティアがにっこりする。
テロップ
「教育普及スタッフ:秋田美緒」
解説
黒いセーターにストール姿の秋田。点をたくさん描く仕草をしながら話す。
秋田
「考えているとか、手を動かして…なんか、こんななってやってるなあとかが、やっぱりそういう時間が大事なのかなっていうこと。」
解説
事前準備をする、ボランティア・スタッフたち。絵のモノクロコピーを貼ったボードを、長テーブルに並べて確認する。
酒井
「ボランティアさんたちも興味を持たれていたっていうこともあって、企画から入っていただくことになって、そのおかげでもう約20年ぐらい続いてるんですけど、やっぱり色んな人がかかわってくださるから。」
解説
教育普及スタッフとボランティアの振り返り。資料をそれぞれにひろげる。
白いカーディガンを着た女性ボランティアが、実施中に気づいたことを述べる。
グレーのセーター姿の男性ボランティアが、笑顔を浮かべながら感想を言う。
解説
トートバッグが並ぶ壁の前で、酒井が話を続ける。
酒井
「しかもすごく思い入れを持ってかかわってくださるので、これだけバリエーションに富んだ内容が続けられるのかなっていうふうに思っています。」
解説
向井がインタビューに答える。隣で石川も頷く。
向井
「企画の準備、大変なんだけど、その先に、絶対笑顔があるのが、わかっているというか。」
解説
ワークショップで、参加者たちがインタビューに答える。
眼鏡の保護者の男性
「やっぱり実際、手を動かすと、楽しいですね、うん。」
蝶の柄の長袖を着た子ども
「楽しかったです。」
オレンジ色のカーディガンを着た保護者の女性
「私は、楽しかったです。」
解説
周りからも笑い声が上がる。
藤色のアウターを着た保護者の女性
「また期待してます。」
解説
後片付けをするスタッフたち。
画面が真っ白になっていく。
クレジットが浮かび上がる。
「国立西洋美術館
ファミリープログラム どようびじゅつ
2023年秋 セイビパレット~色の世界へでかけよう
撮影:2023年10月
教育普及スタッフ
酒井敦子・国立西洋美術館学芸課主任研究員
秋田美緒・国立西洋美術館学芸課研究員
白濱恵理子・国立西洋美術館学芸課研究員
撮影スタッフ
コーディネイト:秋田美緒
撮影・編集:後藤天 株式会社わっしょい
デザイン:北野亜弓 カラマル
ボランティア・スタッフ
企画スタッフ:石川佐知子、向井由紀
実施スタッフ:浅野尚代、東悦子、池田麻美子、井野口知子、岩佐高明、大谷愛子、
鎌田千束、亀山麻里、窪田光江、清水悦子、鈴木由紀子、島崎さゆり、関恵子、内藤知子、
夏目敬子、西岡啓太、野村和子、原田清美、牧幸子、向山裕子、福住久栄、吉田早苗
スペシャル・サンクス
どようびじゅつ 2023秋にご参加のみなさま」