解説
「ラーニング・チャンネル」のロゴ。
解説
ベージュ1色の画面。
BGMが流れると同時に、2つの丸を並べたモチーフが飛び込んでくる。
双眼鏡で覗くように動き回り、白い壁や文字が見え隠れ。
モチーフが画面いっぱいに広がり、映像とタイトルが現れる。
ヘルメットをかぶった子どもたちが細い隙間を進む後ろ姿。 タイトル、「こどもたんけんツアー2023、国立新美術館のひみつをさがそう!」
文字が元気よく跳ねる。
解説
少し緊張した表情の子どもたちを背景に、タイトルが消える。
解説
子どもたちが、左右に手すりのある階段を下りていく。
テロップ
「小学3年生~6年生を対象に国立新美術館の建物の特徴や工夫を紹介するこどもたんけんツアー。2023年のこどもたんけんツアーでは、ふだんは見られない美術館のウラがわを『たてものはかせ』とたんけんして美術館のひみつを探りました。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
白いヘルメット。黒いラインが入っていて、日本設計と書かれている。
テロップ
「① 講堂。ツアー準備とイントロダクション。」
解説
講堂。グレーのTシャツを着た男の子が、国立新美術館・教育普及室と書かれたヘルメットをかぶせてもらう。
手書き風の線が現れ、ヘルメットの輪郭をなぞってピカリと輝く。
解説
並んでイスに座る子どもたちもヘルメットをかぶり、皆、腕にグループ番号のシールを貼っている。
解説
白い文字で、「まずはヘルメットをかぶって、隊長の説明を聞きます。」と表示され、手書き風の矢印が、スクリーンの前に立つ3人を指し示す。
グレーのフード付きスウェットを着た男性が、資料を見ながら説明する。
隣に、ボーダーのカーディガンを着た女性と、黒いハイネックの長袖を着た女性。3人ともヘルメットをかぶっている。
解説
スクリーンに映るスライド。 1行目に、「だれがこの美術館を設計したの?」とあり、2行目に、「建築家の黒川紀章さんと株式会社日本設計。」と書かれている。
その下に、メガネを掛けた男性のモノクロ写真と「NIHON SEKKEI」のロゴマーク。
男性は暗い色のジャケットを着て腕組みし、微笑んでいる。
ロゴマークは赤色でアルファベットの「N」をかたどったデザイン。
解説
真剣な表情の子どもたちの姿に白い文字で、「ふむふむ、、」と表示される。
解説
スライドを背に立っている2人。
ボーダーのカーディガンを着た女性の隊長
「たてものはかせの、日本設計のナカイさんです。」
解説
紹介された、黒っぽい色のスウェットを着た女性が、子どもたちに笑顔を向ける。
解説
水色のシャツを着た女性と、ライトグレーの長袖を着た男性が挨拶する様子に、白い文字で、「たてものはかせは、日本設計の社員の皆さん。」と表示される。
はかせの3人は、黒いラインと赤いロゴマークが入ったヘルメットをかぶっている。
解説
廊下。リュックを背負った子どもたちが広々とした通路へ出ていく。
白い文字で、「準備が整ったら出発!」と表示。
手書き風の線が現れ、文字の左右に煙を吐き出す。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
展示室に入る子どもたち。
テロップ
「② 展示室。展示室の空調はどこ?」
解説
展示室内。どの壁も上下2段でずらりと絵が展示され、広々としたスペースに四角い二人がけのソファが並んでいる。
子どもたちが見回しながら奥へ進む。
はかせ
「空気が出てくる所を、見つけてほしいです!探してみてもらえますか?」
解説
うすむらさき色のTシャツを着た男の子が、戸惑ったような顔でキョロキョロ。
室内を見渡す子どもたちの姿に白い文字で、「エアコンはどこ?」と表示される。
グレーのTシャツを着た男の子や、淡いグリーンのブラウスを着た女の子が、上のほうを見て壁に目を移す。
解説
水色のブラウスを着た女の子が床を指差す。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「そう、これ!」
解説
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが、しゃがんで床のパネルに手をかざす。
30センチメートル四方ほどの四角いパネルに、丸い小さな穴が並んでいる。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「ここが吹き出し口になっています。」
解説
子どもたちもしゃがんで手をかざす。
白い文字で、「いろんな方向の穴。」と表示される。
穴から手書き風の線が現れ、流れ出ていく。
解説
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが、手をらせん状に動かしながら立ち上がる。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「ここから空気が出て、上までうずを巻いていって、上に空気を吸う所があるんですけど、そこから空気が抜けていきます。」
解説
天井の四角いパネルには、7つの小さな穴が4列。
手書き風の線がゆらめきながら登っていき、穴に吸い込まれる。
解説
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせと、模様入りのトップスを着た女性の隊長が床のパネルからフタを外すと、丸い穴が現れる。
子どもたちが周りに集まり、しゃがんで中を覗き込む。
真っ暗な穴の中から手書き風の線が流れ出ていく。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
廊下で、水色のシャツを着た女性のはかせが天井を見上げながら質問する。
テロップ
「③ 廊下。館内の照明はどこにある?」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「今、電気がどこで光っているかわかる?」
解説
子どもたちがはかせの背後を指差す。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「おぉ~。早い!(笑い声)」
解説
天井まで伸びた細い木材が等間隔で並んでいる。
子どもたちがそばで見上げる。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この壁は『光壁』って呼ばれている壁で、後ろには1200本の蛍光灯が入っています。」
解説
白い文字で、「廊下を明るく照らすのは光壁。」と表示される。
木材のあいだから手書き風の線が現れ、チカチカと点滅する。
解説
子どもたちが薄暗い通路から、明るいドアの向こうへ入っていく。
はかせ
「今日は特別に、この壁の中を見ることができます。」
解説
子どもたちが1列になって細い隙間を進む。
左側に白い壁面、右側には縦長の蛍光灯が等間隔で並んでいる。
解説
歩いていく子どもたちの後ろ姿に、いくつもの虫眼鏡のモチーフが重なる。
消しゴムをかけるように動き、映像が切り替わる。
解説
広々とした通路。子どもたちがしゃがんで、床の丸い吹き出し口に、丸い紙をかざす。
紙のデザインは4種類ほどあり、それぞれ異なる色でうず巻き模様が描かれている。
解説
紙を吹き出し口にのせる子どもたちの姿に白い文字で、「風がいろんな方向に吹くので、紙もぐるぐるまわっちゃいます。」と表示される。
解説
青地の紙をのせる手元。
中心を指で押さえると、少し浮いた状態で回転する。
解説
白地の紙をかざす、ショートパンツ姿の子ども。
紙が舞い上がって手から離れ、慌てた様子で押さえる。
解説
水色のブラウスを着た女の子が、青とピンクの紙をかざす。
解説
それぞれにしゃがんで紙をかざす子どもたち。
ガラス張りの壁から明るい日が差している。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
吹き抜けに面した手すりの前で、黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが説明する。
テロップ
「④ ロビー。建物に使われている、ある形とは?」
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「この空間の中に、さんかくの『コーン』と言うのですが、何個あるでしょうか?というクイズです!」
解説
子どもたちが手すりをつかんで吹き抜けを覗き込む。
1階からそびえる巨大なコンクリートの建造物は、下に向かって細くなる逆円すい形。一番上のフロアが円形のレストランになっている。
吹き抜けの向こうは全面ガラス張りの壁で、波のような曲線を描いている。
参加者
「2個じゃないですか?」
はかせ
「2個?どことどこですか?」
参加者
「あの木のやつ?」
はかせ
「あぁ!あれ?確かに…!」
テロップ
「※建物そのものではありませんが、1階のお店の中に木の円すいを見つけました。」
解説
手すりの前で、ライトグレーの長袖を着た男性のはかせが絵を見せる。
正面から見た国立新美術館の建物。
左側に逆円すい形が2つ、地下に突き刺さるような形で描かれ、中央あたりには円すい形が1つある。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「これが『あるよね』って言ってくれた、上向いた円すい形が1個、」
解説
1階のロビーから、ガラス張りの壁に沿って伸びる正面入り口が円すいの形。手書き風の線が現れ、輪郭をなぞる。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「で、レストランのが1個、カフェのが1個の計3つがこの建物にはあります。」
解説
子どもたちがエスカレーターで1階に下り、床から斜めにそびえる逆円すい形の建造物を見上げる。
黒いカーディガンを着た女の子が腕を高く上げてコンクリートの壁にふれる。
解説
ロビーを歩く子どもたち。
右側に丸テーブルが並ぶオープンカフェがあり、カウンターの後ろに逆円すい形の建造物が建っている。
手書き風の大きな矢印が現れ、子どもたちを追い越していく。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この乃木坂から六本木までずーっと続いていく、ひとつの街のようなロビーの空間になっているのが、特徴になります。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
青空の下に、波のような曲線を描く外壁。
緑がかったガラスの板が水平にぎっしりと並んでいる。
テロップ
「⑤ 外観。ガラス壁の工夫と地震対策の秘密。」
解説
建物の前。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「このひさしは、何の役割があるかわかる人!はい、どうぞ!」
女の子
「日差しをもうちょっとブロックする。」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「おぉ~!正解!すごい!」
解説
ガラスの板には小さな点々がいくつも並んでいる。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「丸の、水玉模様がバーッと付いているの、これも、建物になるべく光とか熱とかが入らないようにというので、こういう模様がひさしに付いています。」
解説
グレーのTシャツを着た男の子が、真上を向くようにしてひさしを見上げる。ほかの子どもたちも、ひさしを指差したり、スマートフォンで撮影したりしている。
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが地面を指差す。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この建物の下の、支える柱にはゴムが付いていて、このゴムで揺らすことで、地震の揺れを吸収するような仕組みになっています。」
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが、両手を重ね、上の手を左右に動かす。
白い文字で、「免震構造について知る!」と表示される。
解説
水色のシャツを着た女性のはかせと子どもたちが、1メートルほどの長さの橋の上に立つ。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「建物自体がこう揺れてきちゃうと、この外の道路とぶつかっちゃう。で、そこの揺れを吸収するための橋というのが、この短い橋になっています。」
解説
子どもたちが、橋からつながるウッドデッキにしゃがみ、スマートフォンで床を撮影する。
解説
子どもたちが、正面入り口前の円盤のような形の建物に向かう。
白い文字で、「他にも約1000本収納できる傘置き場もたんけん。」と表示される。
解説
傘立てがぐるりと囲む円形の室内。中央にも円形の傘立てがある。
各々で見て回る子どもたち。
淡いグリーンのブラウスを着た女の子が、番号札付きの鍵が刺さった傘立てを覗き込む。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像とBGMが切り替わる。
解説
館内の通路。子どもたちが展示室近くの入り口に向かう。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが笑顔で一緒に歩く。
白い文字で、「いよいよ美術館の裏側に潜入!」と表示される。
手書き風の矢印が現れ、入り口に飛び込む。
隊長
「ここから入っていきまーす。」
解説
左右に手すりのある階段を下りていく。
隊長
「階段狭いのでみなさん気をつけてね。関係者オンリーです。」
解説
突き当りのドアから廊下に出て、次のドアの先へ進む。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
コンクリートの壁の前を子どもたちが歩いていく。
テロップ
「⑥ 熱源機械室。施設全体の空調を司る秘密の部屋。」
子どもたちが広い開口部から室内を見学する。
大型機械の周りに手書き風の線が現れ、モクモクと煙を上げる。
参加者
「よろしくお願いしまーす。」
設備を管理している人
「お願いします!早速なんですが、こちらのお部屋、こちらは『熱源機械室』という特別なお部屋になっています。」
解説
通路で説明を聞く子どもたち。
作業ジャンパーを着た男性に白い文字で、「設備を管理している人。」と表示される。
前髪を上げた女の子が真剣な表情で室内に目を向ける。
設備を管理している人
「緑とクリーム色の機械が3台あると思います。蒸気をつくる機械がこちらの3台。」
解説
室内に、縦長の四角い機械が3台並んでいる。
設備を管理している人
「この茶色い円筒形の機械、こちらは熱いお湯をつくっている機械です。」
解説
横になった筒状の機械。手前に太いパイプが2本、天井から伸びている。
解説
四角い枠組みに囲まれた機械。
設備を管理している人
「それは、冷たーい水をつくっている機械になります。」
解説
子どもたちが室内を指差したり、話し合ったり、うなずいたりしながら見学する。
設備を管理している人
「冷たい水で冷房、温かいお湯で暖房、そして、蒸気で加湿、湿度を保つような仕組みになっています。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
屋内のシャッターに子どもたちが近づく。
テロップ
「⑦ バックヤード。展覧会づくりのウラがわ。」
解説
大型のシャッターが上がっていき、子どもたちがしゃがんで中を覗くとタイヤが見える。
バックヤードで働いている人
「これは、大きな車が来て、もうすぐに作品を搬入できるように、大きくなっています。」
解説
ダンボール箱や梱包材が入った荷台の前で、スーツ姿の男性が説明する。
バックヤードで働いている人
「作品ていうのはね、日本全国から集められて、今、後ろにあるように、作品整理室という所に、一回車から集めます。」
解説
柱に、作品整理室、B1、B2の表示。
解説
別の柱に、エレベーターBの表示。青い矢印が左を指している。
解説
エレベーターの中。壁が青いパネルで覆われている。
模様入りのトップスを着た女性の隊長
「行きたい所に着くと、ガクンとなって気付くと思うんだけど、このエレベーターは、作品が倒れたりしたら大変なので、極力揺れないつくりになっています。」
解説
子どもたちが固い表情で立っている。
模様入りのトップスを着た女性の隊長
「もう上がっています。どう?」
一番前の女の子
「揺れない。」
解説
女の子が笑みをこぼし、壁に触れて見上げる。
ほかの子どもたち
「全然揺れない…」
解説
暗い通路を歩く子どもたち。
前方から明るい日が差している。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
屋上に来る子どもたち。1人がタブレットで景色を撮影しながら歩く。
テロップ
「⑧ 屋上。美術館の表と裏を屋上で体感。」
解説
ひときわ高い3棟のビルに白い文字で、「屋上からいろいろな建築物を眺めたり。」と表示される。
子どもたちが1つを指差し、声をそろえる。
子どもたち
「森タワー!」
はかせ
「おぉ!」
参加者
「あの、グランドハイアットがある所。」
はかせ
「そう!」
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが、まぶしげな顔で高い所を指差す。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「あの上のうねうね?」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「うねうねの、塔屋ですよね?」
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「塔屋だねぇ。」
解説
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせが子どもたちに説明しながら、下に向けた手のひらを握り、横に放つ仕草をする。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「雷の電気エネルギーを外に逃がすために、板があります。」
解説
子どもたちの足元に、地面を横切るようにして細長い板が置かれている。
白い文字で、「カミナリの通り道。」と表示。
手書き風のギザギザした線が現れ、板の上を流れていく。
解説
建物の写真を見せて屋上を指差す手元に白い文字で、「上から見ると美術館はこんな形。」と表示される。
解説
子どもたちが屋上の角に集まって景色を眺める。
日差しが強くなり、地面に影が伸びている。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
子どもたちが腰の高さほどの塀から景色を眺める。ボーダーのカーディガンを着た隊長が笑顔で見守っている。
解説
スマートフォンで文字を入力する手元。
「美術館見学」という見出しに続けて、「屋上、屋上には、色々なパイプなどがある。」「ガラス窓をそうじする スパイダーがある。」「避雷針もある。」と書かれている。
解説
子どもたちが隊長やはかせと一緒に歩き出す。
前方の空に大きな太陽が沈んでいく。
クレジットが浮かび上がる。
「こどもたんけんツアー2023、国立新美術館のひみつをさがそう!」
2023年10月22日
株式会社日本設計:内田大貴、下山田勇祐、辻ちなみ、中居有紀
国立新美術館:吉澤菜摘、宮下咲、柴澤希、真住貴子、オエットリ愛子、酒井悠圭
インターン:中野志保、日隈脩一郎、ミ ショシン、中尾はる
サポート・スタッフ:小笠原海鳳、片岡千鶴、佐野愛理、増本美加、吉田凛音、渡邉純香
国立新美術館JV:小泉雄一(設備管理/鹿島建物)、高柳肇(公募展サポートセンター/ヤマト運輸)、水上武史(統括管理/鹿島建物)
映像ディレクション・撮影・編集:丸尾隆一
撮影:西野正将
録音:大野隆介
モーショングラフィック:有佐祐樹
スペシャルサンクス:こどもたんけんツアーにご参加くださったみなさま
「ラーニング・チャンネル」のロゴ。
解説
ベージュ1色の画面。
BGMが流れると同時に、2つの丸を並べたモチーフが飛び込んでくる。
双眼鏡で覗くように動き回り、白い壁や文字が見え隠れ。
モチーフが画面いっぱいに広がり、映像とタイトルが現れる。
ヘルメットをかぶった子どもたちが細い隙間を進む後ろ姿。 タイトル、「こどもたんけんツアー2023、国立新美術館のひみつをさがそう!」
文字が元気よく跳ねる。
解説
少し緊張した表情の子どもたちを背景に、タイトルが消える。
解説
子どもたちが、左右に手すりのある階段を下りていく。
テロップ
「小学3年生~6年生を対象に国立新美術館の建物の特徴や工夫を紹介するこどもたんけんツアー。2023年のこどもたんけんツアーでは、ふだんは見られない美術館のウラがわを『たてものはかせ』とたんけんして美術館のひみつを探りました。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
白いヘルメット。黒いラインが入っていて、日本設計と書かれている。
テロップ
「① 講堂。ツアー準備とイントロダクション。」
解説
講堂。グレーのTシャツを着た男の子が、国立新美術館・教育普及室と書かれたヘルメットをかぶせてもらう。
手書き風の線が現れ、ヘルメットの輪郭をなぞってピカリと輝く。
解説
並んでイスに座る子どもたちもヘルメットをかぶり、皆、腕にグループ番号のシールを貼っている。
解説
白い文字で、「まずはヘルメットをかぶって、隊長の説明を聞きます。」と表示され、手書き風の矢印が、スクリーンの前に立つ3人を指し示す。
グレーのフード付きスウェットを着た男性が、資料を見ながら説明する。
隣に、ボーダーのカーディガンを着た女性と、黒いハイネックの長袖を着た女性。3人ともヘルメットをかぶっている。
解説
スクリーンに映るスライド。 1行目に、「だれがこの美術館を設計したの?」とあり、2行目に、「建築家の黒川紀章さんと株式会社日本設計。」と書かれている。
その下に、メガネを掛けた男性のモノクロ写真と「NIHON SEKKEI」のロゴマーク。
男性は暗い色のジャケットを着て腕組みし、微笑んでいる。
ロゴマークは赤色でアルファベットの「N」をかたどったデザイン。
解説
真剣な表情の子どもたちの姿に白い文字で、「ふむふむ、、」と表示される。
解説
スライドを背に立っている2人。
ボーダーのカーディガンを着た女性の隊長
「たてものはかせの、日本設計のナカイさんです。」
解説
紹介された、黒っぽい色のスウェットを着た女性が、子どもたちに笑顔を向ける。
解説
水色のシャツを着た女性と、ライトグレーの長袖を着た男性が挨拶する様子に、白い文字で、「たてものはかせは、日本設計の社員の皆さん。」と表示される。
はかせの3人は、黒いラインと赤いロゴマークが入ったヘルメットをかぶっている。
解説
廊下。リュックを背負った子どもたちが広々とした通路へ出ていく。
白い文字で、「準備が整ったら出発!」と表示。
手書き風の線が現れ、文字の左右に煙を吐き出す。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
展示室に入る子どもたち。
テロップ
「② 展示室。展示室の空調はどこ?」
解説
展示室内。どの壁も上下2段でずらりと絵が展示され、広々としたスペースに四角い二人がけのソファが並んでいる。
子どもたちが見回しながら奥へ進む。
はかせ
「空気が出てくる所を、見つけてほしいです!探してみてもらえますか?」
解説
うすむらさき色のTシャツを着た男の子が、戸惑ったような顔でキョロキョロ。
室内を見渡す子どもたちの姿に白い文字で、「エアコンはどこ?」と表示される。
グレーのTシャツを着た男の子や、淡いグリーンのブラウスを着た女の子が、上のほうを見て壁に目を移す。
解説
水色のブラウスを着た女の子が床を指差す。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「そう、これ!」
解説
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが、しゃがんで床のパネルに手をかざす。
30センチメートル四方ほどの四角いパネルに、丸い小さな穴が並んでいる。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「ここが吹き出し口になっています。」
解説
子どもたちもしゃがんで手をかざす。
白い文字で、「いろんな方向の穴。」と表示される。
穴から手書き風の線が現れ、流れ出ていく。
解説
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが、手をらせん状に動かしながら立ち上がる。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「ここから空気が出て、上までうずを巻いていって、上に空気を吸う所があるんですけど、そこから空気が抜けていきます。」
解説
天井の四角いパネルには、7つの小さな穴が4列。
手書き風の線がゆらめきながら登っていき、穴に吸い込まれる。
解説
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせと、模様入りのトップスを着た女性の隊長が床のパネルからフタを外すと、丸い穴が現れる。
子どもたちが周りに集まり、しゃがんで中を覗き込む。
真っ暗な穴の中から手書き風の線が流れ出ていく。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
廊下で、水色のシャツを着た女性のはかせが天井を見上げながら質問する。
テロップ
「③ 廊下。館内の照明はどこにある?」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「今、電気がどこで光っているかわかる?」
解説
子どもたちがはかせの背後を指差す。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「おぉ~。早い!(笑い声)」
解説
天井まで伸びた細い木材が等間隔で並んでいる。
子どもたちがそばで見上げる。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この壁は『光壁』って呼ばれている壁で、後ろには1200本の蛍光灯が入っています。」
解説
白い文字で、「廊下を明るく照らすのは光壁。」と表示される。
木材のあいだから手書き風の線が現れ、チカチカと点滅する。
解説
子どもたちが薄暗い通路から、明るいドアの向こうへ入っていく。
はかせ
「今日は特別に、この壁の中を見ることができます。」
解説
子どもたちが1列になって細い隙間を進む。
左側に白い壁面、右側には縦長の蛍光灯が等間隔で並んでいる。
解説
歩いていく子どもたちの後ろ姿に、いくつもの虫眼鏡のモチーフが重なる。
消しゴムをかけるように動き、映像が切り替わる。
解説
広々とした通路。子どもたちがしゃがんで、床の丸い吹き出し口に、丸い紙をかざす。
紙のデザインは4種類ほどあり、それぞれ異なる色でうず巻き模様が描かれている。
解説
紙を吹き出し口にのせる子どもたちの姿に白い文字で、「風がいろんな方向に吹くので、紙もぐるぐるまわっちゃいます。」と表示される。
解説
青地の紙をのせる手元。
中心を指で押さえると、少し浮いた状態で回転する。
解説
白地の紙をかざす、ショートパンツ姿の子ども。
紙が舞い上がって手から離れ、慌てた様子で押さえる。
解説
水色のブラウスを着た女の子が、青とピンクの紙をかざす。
解説
それぞれにしゃがんで紙をかざす子どもたち。
ガラス張りの壁から明るい日が差している。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
吹き抜けに面した手すりの前で、黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが説明する。
テロップ
「④ ロビー。建物に使われている、ある形とは?」
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせ
「この空間の中に、さんかくの『コーン』と言うのですが、何個あるでしょうか?というクイズです!」
解説
子どもたちが手すりをつかんで吹き抜けを覗き込む。
1階からそびえる巨大なコンクリートの建造物は、下に向かって細くなる逆円すい形。一番上のフロアが円形のレストランになっている。
吹き抜けの向こうは全面ガラス張りの壁で、波のような曲線を描いている。
参加者
「2個じゃないですか?」
はかせ
「2個?どことどこですか?」
参加者
「あの木のやつ?」
はかせ
「あぁ!あれ?確かに…!」
テロップ
「※建物そのものではありませんが、1階のお店の中に木の円すいを見つけました。」
解説
手すりの前で、ライトグレーの長袖を着た男性のはかせが絵を見せる。
正面から見た国立新美術館の建物。
左側に逆円すい形が2つ、地下に突き刺さるような形で描かれ、中央あたりには円すい形が1つある。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「これが『あるよね』って言ってくれた、上向いた円すい形が1個、」
解説
1階のロビーから、ガラス張りの壁に沿って伸びる正面入り口が円すいの形。手書き風の線が現れ、輪郭をなぞる。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「で、レストランのが1個、カフェのが1個の計3つがこの建物にはあります。」
解説
子どもたちがエスカレーターで1階に下り、床から斜めにそびえる逆円すい形の建造物を見上げる。
黒いカーディガンを着た女の子が腕を高く上げてコンクリートの壁にふれる。
解説
ロビーを歩く子どもたち。
右側に丸テーブルが並ぶオープンカフェがあり、カウンターの後ろに逆円すい形の建造物が建っている。
手書き風の大きな矢印が現れ、子どもたちを追い越していく。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この乃木坂から六本木までずーっと続いていく、ひとつの街のようなロビーの空間になっているのが、特徴になります。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
青空の下に、波のような曲線を描く外壁。
緑がかったガラスの板が水平にぎっしりと並んでいる。
テロップ
「⑤ 外観。ガラス壁の工夫と地震対策の秘密。」
解説
建物の前。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「このひさしは、何の役割があるかわかる人!はい、どうぞ!」
女の子
「日差しをもうちょっとブロックする。」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「おぉ~!正解!すごい!」
解説
ガラスの板には小さな点々がいくつも並んでいる。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「丸の、水玉模様がバーッと付いているの、これも、建物になるべく光とか熱とかが入らないようにというので、こういう模様がひさしに付いています。」
解説
グレーのTシャツを着た男の子が、真上を向くようにしてひさしを見上げる。ほかの子どもたちも、ひさしを指差したり、スマートフォンで撮影したりしている。
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが地面を指差す。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「この建物の下の、支える柱にはゴムが付いていて、このゴムで揺らすことで、地震の揺れを吸収するような仕組みになっています。」
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが、両手を重ね、上の手を左右に動かす。
白い文字で、「免震構造について知る!」と表示される。
解説
水色のシャツを着た女性のはかせと子どもたちが、1メートルほどの長さの橋の上に立つ。
水色のシャツを着た女性のはかせ
「建物自体がこう揺れてきちゃうと、この外の道路とぶつかっちゃう。で、そこの揺れを吸収するための橋というのが、この短い橋になっています。」
解説
子どもたちが、橋からつながるウッドデッキにしゃがみ、スマートフォンで床を撮影する。
解説
子どもたちが、正面入り口前の円盤のような形の建物に向かう。
白い文字で、「他にも約1000本収納できる傘置き場もたんけん。」と表示される。
解説
傘立てがぐるりと囲む円形の室内。中央にも円形の傘立てがある。
各々で見て回る子どもたち。
淡いグリーンのブラウスを着た女の子が、番号札付きの鍵が刺さった傘立てを覗き込む。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像とBGMが切り替わる。
解説
館内の通路。子どもたちが展示室近くの入り口に向かう。
黒っぽい色のスウェットを着た女性のはかせが笑顔で一緒に歩く。
白い文字で、「いよいよ美術館の裏側に潜入!」と表示される。
手書き風の矢印が現れ、入り口に飛び込む。
隊長
「ここから入っていきまーす。」
解説
左右に手すりのある階段を下りていく。
隊長
「階段狭いのでみなさん気をつけてね。関係者オンリーです。」
解説
突き当りのドアから廊下に出て、次のドアの先へ進む。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
コンクリートの壁の前を子どもたちが歩いていく。
テロップ
「⑥ 熱源機械室。施設全体の空調を司る秘密の部屋。」
子どもたちが広い開口部から室内を見学する。
大型機械の周りに手書き風の線が現れ、モクモクと煙を上げる。
参加者
「よろしくお願いしまーす。」
設備を管理している人
「お願いします!早速なんですが、こちらのお部屋、こちらは『熱源機械室』という特別なお部屋になっています。」
解説
通路で説明を聞く子どもたち。
作業ジャンパーを着た男性に白い文字で、「設備を管理している人。」と表示される。
前髪を上げた女の子が真剣な表情で室内に目を向ける。
設備を管理している人
「緑とクリーム色の機械が3台あると思います。蒸気をつくる機械がこちらの3台。」
解説
室内に、縦長の四角い機械が3台並んでいる。
設備を管理している人
「この茶色い円筒形の機械、こちらは熱いお湯をつくっている機械です。」
解説
横になった筒状の機械。手前に太いパイプが2本、天井から伸びている。
解説
四角い枠組みに囲まれた機械。
設備を管理している人
「それは、冷たーい水をつくっている機械になります。」
解説
子どもたちが室内を指差したり、話し合ったり、うなずいたりしながら見学する。
設備を管理している人
「冷たい水で冷房、温かいお湯で暖房、そして、蒸気で加湿、湿度を保つような仕組みになっています。」
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
屋内のシャッターに子どもたちが近づく。
テロップ
「⑦ バックヤード。展覧会づくりのウラがわ。」
解説
大型のシャッターが上がっていき、子どもたちがしゃがんで中を覗くとタイヤが見える。
バックヤードで働いている人
「これは、大きな車が来て、もうすぐに作品を搬入できるように、大きくなっています。」
解説
ダンボール箱や梱包材が入った荷台の前で、スーツ姿の男性が説明する。
バックヤードで働いている人
「作品ていうのはね、日本全国から集められて、今、後ろにあるように、作品整理室という所に、一回車から集めます。」
解説
柱に、作品整理室、B1、B2の表示。
解説
別の柱に、エレベーターBの表示。青い矢印が左を指している。
解説
エレベーターの中。壁が青いパネルで覆われている。
模様入りのトップスを着た女性の隊長
「行きたい所に着くと、ガクンとなって気付くと思うんだけど、このエレベーターは、作品が倒れたりしたら大変なので、極力揺れないつくりになっています。」
解説
子どもたちが固い表情で立っている。
模様入りのトップスを着た女性の隊長
「もう上がっています。どう?」
一番前の女の子
「揺れない。」
解説
女の子が笑みをこぼし、壁に触れて見上げる。
ほかの子どもたち
「全然揺れない…」
解説
暗い通路を歩く子どもたち。
前方から明るい日が差している。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
屋上に来る子どもたち。1人がタブレットで景色を撮影しながら歩く。
テロップ
「⑧ 屋上。美術館の表と裏を屋上で体感。」
解説
ひときわ高い3棟のビルに白い文字で、「屋上からいろいろな建築物を眺めたり。」と表示される。
子どもたちが1つを指差し、声をそろえる。
子どもたち
「森タワー!」
はかせ
「おぉ!」
参加者
「あの、グランドハイアットがある所。」
はかせ
「そう!」
解説
水色のシャツを着た女性のはかせが、まぶしげな顔で高い所を指差す。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「あの上のうねうね?」
水色のシャツを着た女性のはかせ
「うねうねの、塔屋ですよね?」
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「塔屋だねぇ。」
解説
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせが子どもたちに説明しながら、下に向けた手のひらを握り、横に放つ仕草をする。
ライトグレーの長袖を着た男性のはかせ
「雷の電気エネルギーを外に逃がすために、板があります。」
解説
子どもたちの足元に、地面を横切るようにして細長い板が置かれている。
白い文字で、「カミナリの通り道。」と表示。
手書き風のギザギザした線が現れ、板の上を流れていく。
解説
建物の写真を見せて屋上を指差す手元に白い文字で、「上から見ると美術館はこんな形。」と表示される。
解説
子どもたちが屋上の角に集まって景色を眺める。
日差しが強くなり、地面に影が伸びている。
解説
画面が左側からベージュ1色に覆われ、映像が切り替わる。
解説
子どもたちが腰の高さほどの塀から景色を眺める。ボーダーのカーディガンを着た隊長が笑顔で見守っている。
解説
スマートフォンで文字を入力する手元。
「美術館見学」という見出しに続けて、「屋上、屋上には、色々なパイプなどがある。」「ガラス窓をそうじする スパイダーがある。」「避雷針もある。」と書かれている。
解説
子どもたちが隊長やはかせと一緒に歩き出す。
前方の空に大きな太陽が沈んでいく。
クレジットが浮かび上がる。
「こどもたんけんツアー2023、国立新美術館のひみつをさがそう!」
2023年10月22日
株式会社日本設計:内田大貴、下山田勇祐、辻ちなみ、中居有紀
国立新美術館:吉澤菜摘、宮下咲、柴澤希、真住貴子、オエットリ愛子、酒井悠圭
インターン:中野志保、日隈脩一郎、ミ ショシン、中尾はる
サポート・スタッフ:小笠原海鳳、片岡千鶴、佐野愛理、増本美加、吉田凛音、渡邉純香
国立新美術館JV:小泉雄一(設備管理/鹿島建物)、高柳肇(公募展サポートセンター/ヤマト運輸)、水上武史(統括管理/鹿島建物)
映像ディレクション・撮影・編集:丸尾隆一
撮影:西野正将
録音:大野隆介
モーショングラフィック:有佐祐樹
スペシャルサンクス:こどもたんけんツアーにご参加くださったみなさま