解説
音楽と弁士の声が聞こえてくる。
映写機を背景に、「サイレント映画上映@こども映画館(紹介:研究員 玉田健太)」のタイトルが表示される。
解説
暗いホール。舞台上のスクリーンには、ふたりの侍が斬りあうシーン。
舞台脇に、マイクを持った弁士たちと、楽器を演奏する楽士たちがいる。
テロップ
「『舊劇(きゅうげき) 渋川伴五郎(しぶかわばんごろう) 霧島山蜘蛛退治の場(きりしまやまくもたいじのば)』(一九二二年) 」
解説
「おのれおのれ、せめて恨みの一太刀なりと。よっ」と、和装姿の片岡弁士が、斬りかかる侍のセリフをあてる。映画の中では二人が刀を合わせている。
「へっ、傷を負うた身で 何ができよう。さあ来い!」と、相手方の侍のセリフをスーツ姿の樗沢(ぶなざわ)弁士があてる。
解説
暗い客席に研究員の玉田が、ひとり座っている。
ブルーのシャツと黒いズボン姿。照明がつく。
玉田
「これはサイレント映画を上映している風景です。
1920年代の大変昔の映画ですが、観客は現代のこどもたちです。
国立映画アーカイブへようこそ。
ここで、毎年夏休みに開催している『こども映画館』についてご紹介します。」
解説
2021年、2022年、2023年の「こども映画館」のチラシの画像。スクリーンや、フィルムなどのカラフルなイラストが描かれている。
ホールに集まる観客たち。スクリーンに「2023年の夏休み こども映画館 映画の上映
とお話」と映し出されている。
玉田
「『こども映画館』では、中学生以下のお子さんとその保護者の方達が、大きなスクリーンと、公開当時と同じフィルムで映画を存分に楽しんでいただけます。
お子さんたちの映画館デビューや、初めて映画館に一人で行くのにもピッタリの企画です。」
解説
客席に座る子どもと大人が、手に持った栞のような映画のフィルムを光に透かす。
スクリーンに白黒の映画。「『黒旋風』(一九二五年)」のテロップが表示される。人を乗せた馬が荒野を駆けていく映像。
映写機にフィルムが流れていく。 強い光に照らされたフィルムが垣間見える。
馬の映像と、上映中の映写機。
玉田
「また上映後には、日本映画の歴史がわかる7階展示室で、お子さんたち向けのセルフガイドを使って、歴史を楽しんで学んでいただけます。」
解説
子どもと大人が展示を見たり、モノクロの外国映画に見入ったりしている。
少年が木製の箱のような手回し式カメラの前に立つ。スタッフにサポートしてもらいながらのぞいて、側面のクランクを回す。背後で保護者が見守っている。
壁に小さなモニターが点在していて、昔の日本映画の紹介がされている。
注釈
※2023年度は特別にカメラに触れられるイベントも開催
玉田
「『こども映画館』では、小さなお子さんも楽しんでいただける短編アニメーションから長編の劇映画まで、幅広く上映しています。」
解説
「2019年の夏休み こども映画館」の案内板に、「活弁と生演奏で楽しむ日本のコメディ」の文字。
観客席に座る来場者たちの後ろ姿。
玉田
「また上映前にはスタッフが解説役となって映画の内容や、映画のフィルムのことまで、普段は知ることのできない映画の仕組みを解説しています。」
解説
スクリーンに解説用スライド。「舊劇 渋川伴五郎 霧島山蜘蛛退治の場」というタイトルや、役者名、見どころなどが書かれている。
スタッフがスクリーンを指し示しながら、マイクを持って話している。
スライドには、「柔術家 伴五郎 父の敵討ち」、「歌舞伎の土蜘蛛」、「熱血魚屋」、「柔道VS相撲」の場面写真が載っている。
玉田
「なかでも特徴は、サイレント映画を上映していることです。
映画はリュミエール兄弟の1895 年の発明から1930 年頃まで、音が付いていませんでした。」
解説
暗い中、映写機が光を発する。 映写機の部品が回り、フィルムが送られ、レンズから映像を映し出す。
玉田
「音の代わりにインタータイトルと呼ばれる字幕が出て、映画の物語や登場人物のセリフがわかるようになっていました。」
解説
スクリーンの真ん中に日本語や英語のセリフ字幕が映る。
玉田
「でも、サイレント映画だからといって、シーンとした無音の中で映画が上映されていたわけではありません。」
解説
ホールの客席に座って話す玉田。
玉田
「上映の際にはピアノやバイオリン、大きな劇場ではオーケストラの音楽とともに上映されていました。」
解説
音楽が聞こえてくる。ギターをつま弾く指。フルートを演奏する手元。
楽士がふたり、舞台の脇に座って楽器を奏でている。
玉田
「日本ではさらに弁士と呼ばれる人が、スクリーンの横で映画の物語の説明をしたり、登場人物のセリフを話したりして上映する方式が発達しました。」
解説
演台の上に台本。
白いシャツにメガネ姿の尾田弁士が、マイクを握り、体を前後に揺らしながら語る。「誰も登ろうとしない崖を レックスは颯爽と登りました」
玉田
「そんな当時の上映方式で映画をご覧いただけるのが『こども映画館』の特徴です。
現在も弁士の方が活躍されており、こどもたちにあわせて、映画の物語やその魅力を伝えてくれます。」
解説
ギターを演奏する姿。
映画が流れる横で、楽士がフルートを吹く。
弁士が、演台に手をつき、スクリーンに目をやりながら語る。
玉田
「2023 年の『こども映画館』では、日本初の映画スター尾上松之助主演の『渋川伴五郎』を三人の弁士が掛け合いで上映するということも行いました。
大変にぎやかな上映になりました。」
解説
スクリーンに、ちょんまげ姿の2人が土俵に立つシーン。
舞台の脇に弁士たちが並んでいる。手振りを付けて語る和服姿の樗沢弁士。
「しっかり取ってくれよ 伴五郎先生!」
客席の子どもたちから応援の拍手が起こる。
玉田
「またサイレント映画といえば白黒のイメージがあるかと思いますが、当時は染色などの様々な技法によって、フィルムに色が付けられていました。
例えば 昼間のシーンは黄色、夜のシーンは青色といったように、場面ごとに色が分かれて付けられていました。」
解説
姿を現した巨大な土蜘蛛や、侍など、「渋川伴五郎」のシーンが次々映し出される。
それぞれに緑、黄、青、赤と色がついている。
玉田
「このように サイレント映画の上映は、色や音もある大変華やかな上映だったのです。」
解説
弁士たちがマイクを持って語る。
河原でのチャンバラシーンが映るスクリーンの横で、フルートとギターを演奏する。
熱を込めて語る弁士の顔。
玉田
「大きなスクリーンをみんなで一緒に見つめて泣き、笑い、感動する。
そんな経験をぜひ『こども映画館』で味わってみてください。」
解説
玉田が笑顔で話す。
音楽と弁士の声が響くホールに拍手が沸き起こる。
黒い背景に「この動画に出演していただいた弁士・楽士のみなさま」のテロップが表示される。
テロップ
弁士:片岡一郎(かたおか いちろう)
樗澤賢一(ぶなざわ けんいち)
尾田直彪(おだ たかとら)
ギター:湯浅ジョウイチ(ゆあさ じょういち)
フルート:鈴木真紀子(すずき まきこ)
協力:株式会社マツダ映画社
解説
国立映画アーカイブのロゴ。
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンターのロゴ。
テロップ
「映像制作協力:国立アートリサーチセンター」
音楽と弁士の声が聞こえてくる。
映写機を背景に、「サイレント映画上映@こども映画館(紹介:研究員 玉田健太)」のタイトルが表示される。
解説
暗いホール。舞台上のスクリーンには、ふたりの侍が斬りあうシーン。
舞台脇に、マイクを持った弁士たちと、楽器を演奏する楽士たちがいる。
テロップ
「『舊劇(きゅうげき) 渋川伴五郎(しぶかわばんごろう) 霧島山蜘蛛退治の場(きりしまやまくもたいじのば)』(一九二二年) 」
解説
「おのれおのれ、せめて恨みの一太刀なりと。よっ」と、和装姿の片岡弁士が、斬りかかる侍のセリフをあてる。映画の中では二人が刀を合わせている。
「へっ、傷を負うた身で 何ができよう。さあ来い!」と、相手方の侍のセリフをスーツ姿の樗沢(ぶなざわ)弁士があてる。
解説
暗い客席に研究員の玉田が、ひとり座っている。
ブルーのシャツと黒いズボン姿。照明がつく。
玉田
「これはサイレント映画を上映している風景です。
1920年代の大変昔の映画ですが、観客は現代のこどもたちです。
国立映画アーカイブへようこそ。
ここで、毎年夏休みに開催している『こども映画館』についてご紹介します。」
解説
2021年、2022年、2023年の「こども映画館」のチラシの画像。スクリーンや、フィルムなどのカラフルなイラストが描かれている。
ホールに集まる観客たち。スクリーンに「2023年の夏休み こども映画館 映画の上映
とお話」と映し出されている。
玉田
「『こども映画館』では、中学生以下のお子さんとその保護者の方達が、大きなスクリーンと、公開当時と同じフィルムで映画を存分に楽しんでいただけます。
お子さんたちの映画館デビューや、初めて映画館に一人で行くのにもピッタリの企画です。」
解説
客席に座る子どもと大人が、手に持った栞のような映画のフィルムを光に透かす。
スクリーンに白黒の映画。「『黒旋風』(一九二五年)」のテロップが表示される。人を乗せた馬が荒野を駆けていく映像。
映写機にフィルムが流れていく。 強い光に照らされたフィルムが垣間見える。
馬の映像と、上映中の映写機。
玉田
「また上映後には、日本映画の歴史がわかる7階展示室で、お子さんたち向けのセルフガイドを使って、歴史を楽しんで学んでいただけます。」
解説
子どもと大人が展示を見たり、モノクロの外国映画に見入ったりしている。
少年が木製の箱のような手回し式カメラの前に立つ。スタッフにサポートしてもらいながらのぞいて、側面のクランクを回す。背後で保護者が見守っている。
壁に小さなモニターが点在していて、昔の日本映画の紹介がされている。
注釈
※2023年度は特別にカメラに触れられるイベントも開催
玉田
「『こども映画館』では、小さなお子さんも楽しんでいただける短編アニメーションから長編の劇映画まで、幅広く上映しています。」
解説
「2019年の夏休み こども映画館」の案内板に、「活弁と生演奏で楽しむ日本のコメディ」の文字。
観客席に座る来場者たちの後ろ姿。
玉田
「また上映前にはスタッフが解説役となって映画の内容や、映画のフィルムのことまで、普段は知ることのできない映画の仕組みを解説しています。」
解説
スクリーンに解説用スライド。「舊劇 渋川伴五郎 霧島山蜘蛛退治の場」というタイトルや、役者名、見どころなどが書かれている。
スタッフがスクリーンを指し示しながら、マイクを持って話している。
スライドには、「柔術家 伴五郎 父の敵討ち」、「歌舞伎の土蜘蛛」、「熱血魚屋」、「柔道VS相撲」の場面写真が載っている。
玉田
「なかでも特徴は、サイレント映画を上映していることです。
映画はリュミエール兄弟の1895 年の発明から1930 年頃まで、音が付いていませんでした。」
解説
暗い中、映写機が光を発する。 映写機の部品が回り、フィルムが送られ、レンズから映像を映し出す。
玉田
「音の代わりにインタータイトルと呼ばれる字幕が出て、映画の物語や登場人物のセリフがわかるようになっていました。」
解説
スクリーンの真ん中に日本語や英語のセリフ字幕が映る。
玉田
「でも、サイレント映画だからといって、シーンとした無音の中で映画が上映されていたわけではありません。」
解説
ホールの客席に座って話す玉田。
玉田
「上映の際にはピアノやバイオリン、大きな劇場ではオーケストラの音楽とともに上映されていました。」
解説
音楽が聞こえてくる。ギターをつま弾く指。フルートを演奏する手元。
楽士がふたり、舞台の脇に座って楽器を奏でている。
玉田
「日本ではさらに弁士と呼ばれる人が、スクリーンの横で映画の物語の説明をしたり、登場人物のセリフを話したりして上映する方式が発達しました。」
解説
演台の上に台本。
白いシャツにメガネ姿の尾田弁士が、マイクを握り、体を前後に揺らしながら語る。「誰も登ろうとしない崖を レックスは颯爽と登りました」
玉田
「そんな当時の上映方式で映画をご覧いただけるのが『こども映画館』の特徴です。
現在も弁士の方が活躍されており、こどもたちにあわせて、映画の物語やその魅力を伝えてくれます。」
解説
ギターを演奏する姿。
映画が流れる横で、楽士がフルートを吹く。
弁士が、演台に手をつき、スクリーンに目をやりながら語る。
玉田
「2023 年の『こども映画館』では、日本初の映画スター尾上松之助主演の『渋川伴五郎』を三人の弁士が掛け合いで上映するということも行いました。
大変にぎやかな上映になりました。」
解説
スクリーンに、ちょんまげ姿の2人が土俵に立つシーン。
舞台の脇に弁士たちが並んでいる。手振りを付けて語る和服姿の樗沢弁士。
「しっかり取ってくれよ 伴五郎先生!」
客席の子どもたちから応援の拍手が起こる。
玉田
「またサイレント映画といえば白黒のイメージがあるかと思いますが、当時は染色などの様々な技法によって、フィルムに色が付けられていました。
例えば 昼間のシーンは黄色、夜のシーンは青色といったように、場面ごとに色が分かれて付けられていました。」
解説
姿を現した巨大な土蜘蛛や、侍など、「渋川伴五郎」のシーンが次々映し出される。
それぞれに緑、黄、青、赤と色がついている。
玉田
「このように サイレント映画の上映は、色や音もある大変華やかな上映だったのです。」
解説
弁士たちがマイクを持って語る。
河原でのチャンバラシーンが映るスクリーンの横で、フルートとギターを演奏する。
熱を込めて語る弁士の顔。
玉田
「大きなスクリーンをみんなで一緒に見つめて泣き、笑い、感動する。
そんな経験をぜひ『こども映画館』で味わってみてください。」
解説
玉田が笑顔で話す。
音楽と弁士の声が響くホールに拍手が沸き起こる。
黒い背景に「この動画に出演していただいた弁士・楽士のみなさま」のテロップが表示される。
テロップ
弁士:片岡一郎(かたおか いちろう)
樗澤賢一(ぶなざわ けんいち)
尾田直彪(おだ たかとら)
ギター:湯浅ジョウイチ(ゆあさ じょういち)
フルート:鈴木真紀子(すずき まきこ)
協力:株式会社マツダ映画社
解説
国立映画アーカイブのロゴ。
独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンターのロゴ。
テロップ
「映像制作協力:国立アートリサーチセンター」