スタッフの声
私は最後の「ワールドカフェ」の司会を務めましたが、あちこちのテーブルから「これからの社会」「主体的・対話的で深い学び」「教科を越えて」「対話」など、この2日間のキーワードが聞こえてきました。学校も美術館も、「子どもたちがアートの前で心を開いて語り合える安全な場所」でなければならないと強く思います。初の大阪開催を支えてくださった大阪の先生方やスタッフに特に感謝いたします。(一條彰子|東京国立近代美術館 企画課 主任研究員)
グループワーク成果発表の後に数名ずつに分かれてトークセッションを行ないました。午前午後と一緒に過ごした仲間だけでなく、新たなメンバーも加えての試みでしたが、顔を合わせた瞬間に話が弾むはずむ・・・。最後に全員で行なった共有でも次々と手が挙がり、「鑑賞」というフレームから迸る皆さんの熱い思いを強く感じることができました。この思いの強さはきっと子どもたちの心を動かし、また関係機関を巻き込んだシステムを築く力となるはずです。皆さんの活躍を心から期待しています。(今井陽子|東京国立近代美術館 工芸課 主任研究員)
今年は、グループワークをそばでじっくり見させていただきました。国立国際美術館での初の研修。現代美術を中心とした作品と向き合いながら、子どもたちの姿を思い描き、どのように作品と出会わせ深めていくのか、格闘する参加者の方々の姿がありました。ここでの産みの苦しみが、次の一歩に繋がると確信しています。本研修での出会いがきっかけだったという京都市立醍醐中学校と総本山醍醐寺の事例発表もありましたが、今年の研修で新たに撒かれた種が、各現場で様々な形に育まれていくことを期待しています。(酒井敦子|国立西洋美術館 学芸課 研究員)
初めての国立国際美術館での研修を終え安堵しています。所属している館の作品を囲んでグループワークが活発に繰り広げられる様子を拝見することは非常に刺激的で、自分自身、改めて自館の作品の取り上げ方を考え直すことのできる貴重な機会となりました。2日間の活動を通して鑑賞教育について考え続けた参加者のみなさまが現場に戻り実践し、発信し、少しずつ新たな動きが生まれることを願っています。ありがとうございました。(藤吉祐子|国立国際美術館 学芸課 主任研究員)
今年が初の本研修開催となった国立国際美術館は、大きな吹き抜けのホールに点々と展示される、ジョアン・ミロの壁画やアレクサンダー・コールダーの彫刻が印象的です。グループワークでは、ホールを回遊し、作品と空間をともに味わう先生方の姿をお見かけしました。晴天に恵まれ、時間によって変化する自然光に気づかれた先生方も多かったようです。美術館という場で作品を鑑賞することの意味を考える機会となりました。刺激的な2日間をありがとうございました。(細谷美宇|東京国立近代美術館 企画課 特定研究員)
国際美術館のコレクションだからこその研修内容で、特に中学生のグループワークでは、ファシリテーター2人の教員と学芸員という立場の違いが、ワーク内容と参加者に強く影響し、ふりかえりで双方の参加者から白熱した議論を生み出しました。その議論はとても大切で重要だったと思います。少し引いたところで見ていると、どちらのグループもアプローチは違いますが、子供の未来を真剣に考えた頼もしいものだったと思います。(真住貴子|国立新美術館 学芸課 主任研究員)
2日間に及ぶ研修は、講演、グループワーク、アートカード、事例紹介、ワールドカフェと、それ自体が「見る、考える、聞く、話す」という多様な活動を通して鑑賞と向き合う構成でした。
鑑賞教育の実践と試行錯誤を続ける方々が全国から集まり、そのエネルギーを体感できる機会でもあったように思います。スタッフとして関わらせていただきありがとうございました。(松尾由子|国立西洋美術館 学芸課 特定研究員)
今年、大阪での初めての開催でした。受講者の方々による鑑賞教育についての意見交換や、日々の取り組みに関する課題についての議論等、2日間非常に熱気のある場を共有させていただきました。この研修の意義を感じるとともに、会場館の運営スタッフとして関わったことをとても嬉しく思います。
ご協力下さった皆様、誠にありがとうございました。(山中悠|国立国際美術館 学芸課 研究補佐員)
初の大阪開催となった今回の研修では、2日目の司会進行を担当しました。朝、司会卓に立ったとき、少しでも多くの知識とアイデアを各々の地域に持ち帰ろうという参加者の気迫が会場内に満ちているのが感じられました。午前中に行なわれた事例紹介と午後の講演の間も集中力を切らすことなく耳を傾け、ワールドカフェで活発に意見を出し合う参加者の姿はとても頼もしく、各地域に戻ってからの鑑賞教育の実践に期待を抱かせてくれるものでした。(吉澤菜摘|国立新美術館 学芸課 主任研究員)
研修スタッフ・関係者リスト
講演 | |
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東良 雅人 | 文部科学省初等中等教育局 視学官 |
神野 真吾 | 千葉大学教育学部 准教授 |
事例紹介 | |
小川 将志 | 福岡市教育委員会福岡市教育センター研修・研究課 指導主事 |
鬼本 佳代子 | 福岡市美術館 学芸課 主任学芸主事 |
和田 徹矢 | 京都市立醍醐中学校 校長 |
田中 直子 | 總本山醍醐寺 学芸員・文化財担当 |
神田 春菜 | 東京学芸大学附属高等学校 教諭 |
ファシリテーター | |
青木 加苗 | 和歌山県立近代美術館 学芸員 |
奥村 高明 | 日本体育大学 児童スポーツ教育学部 教授 |
柴﨑 裕 | 聖学院大学 人文学部 児童学科 特任教授 |
濱脇 みどり | 西東京市立青嵐中学校 主任教諭 |
星 博人 | 福島県立葵高等学校 教頭 |
松山 沙樹 | 京都国立近代美術館 学芸課 特定研究員 |
道越 洋美 | 藤枝市立大洲中学校 教頭 |
遊免 寛子 | 兵庫県立美術館 学芸員 |
ファシリテーター補助者 | |
似内 達吉 | 大阪市立田島中学校 教諭 |
川島 愛 | 大阪市立西淡路小学校 教諭 |
髙橋 武志 | 大阪市立水都国際中学校・高等学校 非常勤講師 |
中山 加奈子 | 大阪市立本田小学校 教諭 |
早川 奈緒子 | 大阪市立榎本小学校 教諭 |
東影 美香 | 大阪市立大桐中学校 教諭 |
村尾 美紀子 | 大阪市立春日出中学校 教諭 |
安永 佳世 | 大阪市立友渕中学校 教諭 |
運営スタッフ | |
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一條 彰子 | 東京国立近代美術館 企画課 主任研究員 |
平川 恵子 | 独立行政法人国立美術館 本部事務局 係長(研修担当) |
花田 英子 | 独立行政法人国立美術館 本部事務局 事務補佐員(研修担当) |
細谷 美宇 | 東京国立近代美術館 企画課 特定研究員 |
今井 陽子 | 東京国立近代美術館 工芸課 主任研究員 |
土山 里子 | 京都国立近代美術館 総務課 特定研究員 |
松山 沙樹 | 京都国立近代美術館 学芸課 特定研究員 |
酒井 敦子 | 国立西洋美術館 学芸課 研究員 |
松尾 由子 | 国立西洋美術館 学芸課 特定研究員 |
木村 誠 | 国立国際美術館 総務課 係長 |
加来 杏沙子 | 国立国際美術館 総務課 係員 |
藤吉 祐子 | 国立国際美術館 学芸課 主任研究員 |
橋本 梓 | 国立国際美術館 学芸課 主任研究員 |
北村 光太郎 | 国立国際美術館 学芸課 情報研究補佐員 |
山中 悠 | 国立国際美術館 学芸課 研究補佐員 |
真住 貴子 | 国立新美術館 学芸課 主任研究員 |
吉澤 菜摘 | 国立新美術館 学芸課 主任研究員 |
野中 梓 | 国立国際美術館 学芸課 インターン |
国立美術館の教育普及事業等に関する委員会 委員 | |
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東良 雅人 | 文部科学省初等中等教育局 視学官 |
神野 真吾 | 千葉大学教育学部 准教授 |
濱脇 みどり |
西東京市立青嵐中学校 主任教諭 |
星 博人 | 福島県立葵高等学校 教頭 |
道越 洋美 | 藤枝市立大洲中学校 教頭 |
渡邉 美香 | 大阪教育大学 教育学部 准教授 |
編集 | |
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中山 真理 | カワイイファクトリー |
肥田 倫子 | フリーランスライター |
撮影 | |
玉田 安生 | スタジオダイス |
イラスト | |
宇田川 一美 | |
ウェブ | |
渡部 護弥 | イークリエイト |