2025年3月7日に開催した、NCARシンポジウム005「美術館の持続可能な運営モデルとは?寄附・寄贈の可能性」の様子を、アーカイブ動画としてまとめました。
本シンポジウムでは、これまで広く対話されてこなかった「美術館への寄附・寄贈」をテーマとして取り上げ、多くの方にご関心をお寄せいただきました。美術館の持続可能な運営モデルに関して、議論が広がるきっかけとなればと考えています。
開催報告記事も公開しています。クリックすると記事のページに遷移します。
(https://ncar.artmuseums.go.jp/reports/other/ncarsympo/post2024-2275.html)
アーカイブ動画
イントロダクション:美術館運営の現状と課題
美術をめぐる環境が美術館、芸術祭、アートフェアなど多様化している今日、美術館の運営モデルについては、さまざまな議論が繰り返されてきました。
シンポジウムのイントロダクションとして、わが国の美術館運営の現状と課題、企業や個人からの支援の可能性と税制などの課題について整理します。
<登壇者>
山口 俊浩(文化庁 企画調整課 博物館振興室 建築資料調査官)
山内 真理(公認会計士・税理士)
<モデレーター>
片岡 真実(NCARセンター長)
セッション1:美術館への民間支援
近年、アートへの期待はビジネス界からも高まり、新たなアート・コレクター層も拡がっています。
一方、個人から美術館への支援の可能性として、クラウドファンディングなどにも関心が高まっています。
セッション1では美術館を財政的に支える多様な方法について議論します。
<登壇者>
藤原 誠(東京国立博物館長)
大林 剛郎(株式会社大林組取締役会長・公益財団法人大林財団理事長・国際芸術祭「あいち」組織委員会会長)
廣安 ゆきみ(READYFOR株式会社ファンドレイジング事業部文化部門長)
<モデレーター>
保坂 健二朗(滋賀県立美術館ディレクター(館長))
セッション2:美術館への作品寄贈
米国の美術館では作品の寄贈がコレクション形成に大きな役割を果たしています。
国内でもこの数年、個人からのまとまった作品寄贈の事例が話題になりました。
さらには寄贈に限らず個人コレクションとの新しいコラボレーションの形も見られます。
セッション2では美術館への作品寄贈に関する多様な事例を検証します。
<登壇者>
川谷 承子(静岡県立美術館上席学芸員)
田口 美和(タグチアートコレクション共同代表)
牧 寛之(株式会社バッファロー代表取締役社長)
<モデレーター>
片岡 真実(NCARセンター長)
制作 ASTEM CO.,LTD.