国立美術館では、平成18年度から、美術教育関係者を対象とした鑑賞教育のための研修を実施しています。教育普及事業の実践にあたる人材の育成や、地域における学校と美術館の連携を目的とし、例年100名ほどの受講者が参加してきました。今年度は東京での開催です。6年ぶりとなる国立西洋美術館のコレクションを活用しての鑑賞活動、また国立新美術館での事例紹介やワールドカフェなど、気づきや発見にみちた活気のある研修となりました。なお、今年度は全国から103名が参加し修了しました。

プログラム


平成30年度 研修概要

  1. 目 的
    子どもたちの健やかな成長のためには、幼い頃から芸術・文化に触れることが重要であり、鑑賞教育は重要な教育活動とされています。このような鑑賞教育の重要性を踏まえ、全国の小・中・高等学校の教員と美術館の学芸員などが一堂に会してグループ討議等を行なうことにより、美術館を活用した鑑賞教育の充実及び学校と美術館の一層の連携を図ります。
  2. 主 催 独立行政法人国立美術館
  3. 共 催 文部科学省
  4. 期 間 平成30年8月6日(月)~8月7日(火)
  5. 会 場 国立西洋美術館、国立新美術館
  6. 対 象 (1)小・中・高等学校教員、(2)美術館学芸員、(3)指導主事
  7. 募集人員 100名程度

※本研修の受講希望者は所管の各都道府県・政令指定都市の教育委員会等により推薦を受ける必要があり、各教育委員会等に募集の取りまとめをお願いしています。

※本研修は教育職員免許状更新講習の認定を受けております。講習受講の対象は本研修の受講決定者のみです。

指導者研修日程表と受講者の内訳

8月6日(月)
会場:国立西洋美術館
9:00 受 付
9:30 開講式
[地下2階講堂]
9:50
(50分)
講 演
[地下2階講堂]

東良雅人
(文部科学省初等中等教育局 視学官)
10:40 移動・休憩
10:50
(100分)
グループワーク
作品前で実施
12:30 昼食
常設展・自由観覧
13:30
(150分)
グループワーク
作品前で実施
16:00 移動・休憩
16:15
(75分)
作品前でグループワークの成果発表
[1階、2階 展示室]
17:30 移動・休憩
17:40
(80分)
情報交換会
[1階カフェすいれん]
19:00 (終 了)
平成30年度 職種別研修者数単位:人
区分 修了者数 受講決定者数
教  諭 72(23) 72
学 芸 員 23 24
指導主事
103(23) 104
(  )は教員免許更新講習受講者で内数
8月7日(火)
会場:国立新美術館
9:40 受 付
10:00
(120分)

事例紹介
[3階講堂]

伊藤貴光
(東京都葛飾区立西小菅小学校 教諭)
永松芳恵
(大分県津久見市立第一中学校 教頭)
上原悠介
(京都府立亀岡高等学校 教諭)
12:00
(70分)
昼 食
[3階講堂]

12:10〜13:00(自由参加 50分)
アートカードワークショップ
[1階ロビー]
13:10
(60分)
講 演
[3階講堂]

神野真吾
(千葉大学教育学部 准教授)
14:10 移動・休憩
14:20
(100分)



ワールドカフェ
[1階ロビー]



16:00 移動・休憩
16:10 閉講式
[1階ロビー]
16:25 (終了・解散)
16:40
(55分)
試 験

16:45〜17:35
(免許状更新講習希望者について実施)
17:35 (終 了)



指導者研修に関する問い合わせ先:

国立美術館研修担当室 03-3214-2591(平日10:00~17:00)