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2023.10.05 - 2023.12.17
京都国立近代美術館で展覧会開催

感覚をひらく事業「チョウの軌跡ーー長谷川三郎のイリュージョン」

京都国立近代美術館では、「みる」ことを中心としてきた美術鑑賞のあり方を問い直し、「さわる」、「きく」などの感覚を使うことで誰もが作品に親しみ、その新たな魅力を発見・共有していく「感覚をひらく」事業を行っています。
2020年度より、アーティスト(A: Artist)・視覚障害のある方(B: Blind)・学芸員(C: Curator)の三者がそれぞれの専門性や感性を生かして協働し、新たな鑑賞プログラムを開発する「ABCプロジェクト」を実施してきました。今回は3弾目の企画として、美術館の収蔵作品の中から長谷川三郎《蝶の軌跡》をはじめとする、抽象絵画をテーマに迫ります。
会場には、14種の「触図(しょくず)」が並びます。触図には実際にさわることもできます。触図に触れ、三者のやりとりの音声記録を聴き、会場を眺めながら、抽象絵画の新たな鑑賞方法を探る試みです。

開催概要

会期 2023年10月5日(木)~12月17日(日)
※毎週月曜日は休館(月曜日が休日に当たる場合は、翌日が休館)
時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
※12/8まで毎週金曜日は夜間開館のために午後8時まで開館(入館は7時30分まで)
会場 京都国立近代美術館 4階 コレクション・ギャラリー内
京都市左京区岡崎円勝寺町26-1
対象 どなたでも
入場料 「コレクション・ギャラリー」の観覧料に準じる。
※詳細はホームページでご確認ください。
  • 特別協力|甲南学園長谷川三郎記念ギャラリー

ABCプロジェクト「チョウの軌跡――長谷川三郎のイリュージョン」について

京都国立近代美術館では、「みる」ことを中心としてきた美術鑑賞のあり方を問い直し、「さわる」、「きく」などの感覚を使うことで誰もが作品に親しみ、その新たな魅力を発見・共有していく「感覚をひらく」事業を行っています。今回の展覧会はその一環で開催されます。

以下、京都国立近代美術館のウェブサイトよりーー

 「感覚をひらく」事業では2020年度から作家(Artist)、視覚障害のある方(Blind)、学芸員(Curator)がそれぞれの専門性や感性を生かして協働し、京都国立近代美術館の所蔵作品の新たな鑑賞プログラムを開発する「ABCプロジェクト」に取り組んでいます。本展はその第3弾として、長谷川三郎の抽象絵画をテーマに実施します。(中略)
 本プロジェクトでは、中村裕太(A)、安原理恵(B)、松山沙樹(C)の3人が、長谷川三郎《蝶の軌跡》の作品と同じ大きさのキャンバスの上で、長谷川の筆致をなぞりながら言葉を交わし、図録や美術雑誌などの文献資料を読み合わせ、さらに動物行動学からチョウの飛ぶ道を検証していきました。そして、粘土やロープ、小豆などの素材を組み合わせることで、触れることで想像力が刺激される《蝶の軌跡》の触図*を作り出していきました。
 展覧会では、3人の会話や行動をもとに《蝶の軌跡》にまつわる長谷川の思索を推し量りながら制作した14種の触図を展示空間に設えます。会場を巡りながら、触図を見て、聴いて、触れることで抽象絵画の新たな鑑賞方法を探っていきます。

*触図(しょくず)とは、作品の構図や色合いなどを触覚情報に変換・翻案して表した図です。

〈キャンバスに《蝶の軌跡》の触図をつくる〉撮影|表恒匡

〈キャンバスに長谷川三郎の筆致をなぞる〉撮影|表恒匡

〈長谷川三郎にまつわる文献資料を読み合わせる〉撮影|表恒匡

〈動物行動学からチョウの飛ぶ道をさぐる〉撮影|表恒匡

作家紹介

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