国立アートリサーチセンター(NCAR)は「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに、アートの魅力を拡げるため、NCAR Magazineにて情報発信ページ「CATCH!」を公開しています。隔週金曜更新(次回は11月29日更新予定)です。
CATCH! 2024年11月15日号は作品活用促進グループの活動についてご紹介いたします。
作品活用促進グループとは、国立美術館が所蔵するコレクションの活用促進と、美術館における作品の科学調査・保存修復活動の推進という、ふたつの軸で活動しているセクションです。
コレクションの活用
連携事業は、国立美術館のコレクションに自館の所蔵作品を加えて構成する展覧会企画「国立美術館 コレクション・ダイアローグ」。そして、自館のコレクション展示に国立美術館の所蔵作品1点から数点を加えて構成したテーマ展示企画「国立美術館 コレクション・プラス」です。
現在、栃木県立美術館にて、2024年度 国立美術館 コレクション・プラス「コレクション展Ⅲ 刑部人とギュスターヴ・クールベ 風景画家たちの眼」が開催中です。国立西洋美術館が所蔵するギュスターヴ・クールべの《波》と《雪景色》の2点が、栃木県立美術館のコレクションである、当地出身の画家・刑部人の作品とともに展示されています。
展覧会情報
展覧会名:コレクション展Ⅲ 刑部人とギュスターヴ・クールベ 風景画家たちの眼
会期:2024年10月26日(土)-12月22日(日)
会場:栃木県立美術館(栃木県宇都宮市桜4-2-7)
作品の保存修復
国立美術館における所蔵作品の科学調査・保存修復活動の推進に努めるとともに、ワークショップ・講演会等の開催やウェブサイトでの情報発信などを行い、国内外の保存修復に関する知識・情報の集約と共有を図ります。
2024年度は、10月26日(土)に写真の保存修復専門家として活躍する白岩洋子氏とゲノラ・フュリック氏をお招きして講演会「アナログ写真の発展と文化遺産としての写真の保存」を京都国立近代美術館講堂にて開催しました。また、「文化財保存修復に関するワークショップ -写真の識別と保存について-」を写真保存修復専門家のゲノラ・フュリック氏をお招きし、東京文化財研究所にて10月29日(火)-10月31日(木)に開催しました。
予告
今回紹介した「コレクション展Ⅲ 刑部人とギュスターヴ・クールベ 風景画家たちの眼」のキュレータートークを近日中に公開予定です。
また、講演会「アナログ写真の発展と文化遺産としての写真の保存」の動画の公開準備も進めています。ご期待ください。
(取材・執筆・撮影:NCAR Magazine)