法人向けアーティスト・ワークショップは、国立新美術館と国立アートリサーチセンターの共同企画による、企業や団体を対象とした国立美術館独自のアートプログラムです。
本プログラムでは、アーティストの創造的表現と思考に触れながら、幅広い視点からアートについて考え、表現活動を体験することを通して、多様な価値観や新しいものの見方を知り、豊かで柔軟な思考を育むことを目指します 。
社員研修だけでなく、新たなプロジェクトのキックオフや、組織における対話の促進に向けた取組としてなど、幅広くご活用いただけます。
国立新美術館について
芸術を介した相互理解と共生の視点に立った新しい文化の創造に寄与することを使命に、2007年、独立行政法人国立美術館に属する5番目の施設として開館。コレクションを持たない代わりに、あらゆる国や地域の人々がさまざまな芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンターとして活動している。
所在地:〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
ワークショップのご紹介
<1> 流 麻二果 『日本の色』
日本の伝統的な色彩文化や自然に対する畏怖、死生観などに着目し、絵具を何層も重ねた繊細で奥深い色彩の絵画を制作する、アーティストの流 麻二果氏によるワークショップ。
アーティスト 流 麻二果(ながれ まにか)
1975年大阪生まれ、香川県育ち。女子美術大学芸術学部絵画科卒業。文化庁新進芸術家在外研修員(2002年)、ポーラ美術振興財団在外研修員(2004年)。日本の色彩文化のルーツを油彩で表現し、その独自の色彩感覚から色彩の画家と言われる。国内外での展覧会を始め、パブリックアートや建築空間の色彩監修、パフォーマンス制作など絵画の可能性を開拓すべく幅広く活動している。1999年のトルコ、イズミット地震の被災支援をきっかけに、東日本大震災で子どもたちにアートを届ける非営利団体「一時画伯」を発起人として立ち上げるなど、ワークショップも数多く手がけている。
アーティストHP:https://manikanagare.com/
<コンセプト・目的 >
色と向き合うことで、100人いれば100通りのものの見方、感じ方があることを意識する
― 色の見え方を通して、他者の多様な考え方を知る
― 日本の色彩文化を学び、色について考えるきっかけを持つ
― 現代の日本を客観的に観察する
― 現代アートについての理解を進める
はじめのレクチャーでは、アーティスト流麻二果氏のこれまでの活動と作品の紹介を通して、現代アートについての理解を進めるとともに、日本の色彩文化について学び、色について考えるきっかけをつかみます。
次いで、参加者は与えられたテーマについて自分の考えを深め、それを「色」で表すことにチャレンジします。
その後、先程決めたテーマやキーワードに合わせて、透明なカラーシートの中から色を選び、重ね、組み合わせながら、自分だけのキューブを制作します。
最後に、参加者同士でそれぞれのテーマやキーワード、色を選んだ理由などを発表し合い、他者の多様な考え方に出会います。
<特徴>
多様性の理解の促進や、参加者同士の対話の活性化を促すようなプログラムづくりが可能です。
職場とは異なる環境で新鮮なテーマと向き合い、自分自身のものの見方・考え方をじっくりと掘り下げながら手を動かして制作に取り組む体験は、参加者の発想力と思考力を育み、視野を拡張するような新たな気づきを得ることにもつながります。
アーティスト本人から制作活動や作品について話を聞いてみたい、美術館に来てアートに触れる機会をつくりたい、といったご希望にもぴったりです。
<実施概要>
プログラムの所要時間や構成内容、実施場所は、一部カスタマイズが可能です。
○所要時間:3~4時間
○構成内容:1.イントロダクション
2.レクチャー
3.ワークショップ
4.発表・ディスカッション
5.クロージング
○実施場所:国立新美術館(企業・法人様のオフィス・施設等での実施も可能、条件あり応相談)
○参加者数:15~25名程度
(実施協力:株式会社中川ケミカル)
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<2> Coming soon!
お申込み・お問合せ
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記入内容を確認次第、担当者からメールまたは電話にてご連絡させていただきます。
担当:社会連携促進グループ(social-c@artmuseums.go.jp)
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