国立アートリサーチセンター(NCAR)は「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに、アートの魅力を拡げるため、NCAR Magazineにて情報発信ページ「CATCH!」を公開しています。新年度より月1回の更新となります。次回は4月25日(金)公開予定です。
イベント情報|NCARトーク004: ポンピドゥー・センター デザイン・産業部キュレーター、オリヴィエ・ゼトゥン氏を迎えて
NCARは、東京日仏学院およびパリのジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター(以下、「ポンピドゥー・センター」)と共同で、2024年度より新たに交流事業を開始しました。本事業は、国立美術館およびポンピドゥー・センターからキュレーターを相互に派遣することで、日仏の近代・現代芸術およびデザインへの理解を促進し、日仏間の文化的絆を深めることを目的としています。
これに伴い今回のトークでは、ポンピドゥー・センターからの派遣者として来日中のデザイン・産業部アソシエイト・キュレーター、オリヴィエ・ゼトゥン氏をお迎えします。ポンピドゥー・センターが誇るデザインコレクションのほか、サステナブル・デザイン、女性デザイナーの活躍推進、ポストコロニアルのアプローチによって育まれたグローバルデザインなど、ポンピドゥー・センターデザイン部門による最新のプロジェクトや研究についても紹介します。司会・進行は、国立新美術館国際連携室長の高美玲がつとめます。
本イベントはアンスティチュ・フランセ東京支部である東京日仏学院の日仏対談シリーズ「ル・ラボ」との共同企画として開催されます。なお、ポンピドゥー・センター日本友の会のご厚意により、トーク後にキュレーター・モデレーターを囲んで交流会を開催します。トークにお申し込みの方はどなたでもご参加いただけます。
参加を希望される方は、ポンピドゥー・センター デザイン・産業部キュレーター、オリヴィエ・ゼトゥン氏を迎えてよりお申込みください。
活動レポート|科学調査を用いた杉浦非水のポスター研究
NCARの作品活用促進グループでは、活動の一環として、国立美術館の所蔵作品を対象とした科学調査を行っています。初年度となる2023年度は、国立工芸館が所蔵する杉浦非水によるポスターや原画、雑誌の表紙などのグラフィックデザイン11点を対象に調査を実施しました。調査対象の作品を所蔵する国立工芸館に加えて、国立西洋美術館、東京電機大学、明治大学の研究者がチームを組み、数日間にわたって蛍光X線分析装置、デジタルマイクロスコープ、紫外線励起蛍光像撮影による調査を共同で行いました。
活動レポートの詳細は科学調査を用いた杉浦非水のポスター研究よりご覧ください。
お知らせ|令和7年度「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」実施のお知らせ
国立アートリサーチセンターでは、美術教育関係者を対象とし、教育普及事業の実践に当たる人材の育成や地域における学校と美術館の連携を目的とした鑑賞教育のための研修を実地しており、令和7年度「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」を下記要項のとおり実施いたします。
なお、本研修の受講希望者は所管の各都道府県・政令指定都市の教育委員会等により推薦を受ける必要があり、受講者の募集は、各都道府県・政令指定都市教育委員会等に取りまとめをお願いしています。
お申込みは4月1日(火)より開始します。詳しくは令和7年度「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」実施のお知らせをご覧ください。
(NCAR Magazine編集部)