ごあいさつ
独立行政法人国立美術館が行う、「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」は、今年で7年目となりました。昨年に引き続き、研修の記録をウェブサイトで公開したします。
平成24年度の研修は、7月30日と31日の2日間にわたり、国立西洋美術館と東京国立近代美術館を会場に開催され、小・中学校の教員、指導主事、美術館学芸員あわせて100名が参加しました。受講者は、全国の都道府県と政令指定都市の教育委員会から推薦されますが、この研修も回数を重ねるにつれて人気が高まっており、希望してもなかなか参加できない状況になってきています。そのような方々にも、このウェブ記録集によって、研修のようすを詳細にお伝えしたいと思います。
近年の鑑賞教育への注目により、教育現場からも多くの実践が報告されるようになってきました。休館日の美術館で作品前に陣取り、鑑賞教育の核心について教員と学芸員が語り合うという研修での経験は、そのような実践にさらに深みを与えることでしょう。子どもたちの豊かな学びのために、学校と美術館がどのように連携すればよいか、今後もひきつづきみなさんとともに探究したいと思います。
平成24年9月
独立行政法人国立美術館理事長
青柳正規
独立行政法人国立美術館理事長
青柳正規