講演

「見つめること、感じ取ること、つながること」

講師:
東良雅人
(文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官(併)国立教育政策研究所 教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官)
日時:
7月30日、16時30分~17時30分
場所:
国立西洋美術館
講師略歴:
昭和62年に京都市立の公立中学校の美術科教諭として赴任 その後、京都市の公立小学校図画工作の専科を担当 平成14年から平成23年3月まで京都市の教育委員会で指導主事を務める 平成23年4月より現職

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「私の中の自由な美術」

講師:
上野行一
(帝京科学大学こども学科教授)
日時:
7月31日、15時10分~16時
場所:
東京国立近代美術館
講師略歴:
大阪教育大学大学院修了。 公立学校教諭、高知大学教育学部教授を経て、2010年より現職。『私の中の自由な美術』(光村図書、2011年)『モナリザは怒っている!?』(奥村高明との共著、淡交社、2008年)等、著書多数

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受講者アンケート(講演)


受講者感想(抜粋)

小学校教諭

  • なぜ対話型の鑑賞なのか、それを行う上で大切にしたいことなどが学べた。
  • 鑑賞教育の背景を整理して教えてくださり、流れがわかった。子どもの目線を意識して、子どもと一緒に鑑賞を楽しみたいと感じた。
  • 東良先生は内容が分かり易く、鑑賞についての基本的な考え方を改めて示していただいた。上野先生は鑑賞の歴史など、初めて知ることばかりだった。大変役に立つ講演だった。
  • どうして鑑賞教育が必要なのかという基本的なことを講演でお話してくださり、自分の周りの先生方にも伝えたい内容だと思った。対話型鑑賞の背景を知ることができて大変勉強になった。構成主義の理論も結びついていたとは驚きだった。どの講演ももう少し時間が長いともっと良かった。
  • 対話型鑑賞の意義を再確認できた。教師が視点を与えすぎるのはよくないという上野先生の言葉に納得した。
  • 東良先生のお話はたいへん重要な部分をおっしゃっていたので、レジュメまたはプリントも欲しかった。
  • 鑑賞教育の大切さについて大変整理された話を聞けて、大変有意義だった。視点の与え方次第では、かえって鑑賞の幅を狭くしてしまうことが分かり、気をつけないといけないと思った。

中学校教諭

  • 東良先生のお話しで、子ども達が作品を鑑賞する目を育てる指導が参考になった。言葉の投げかけよく見るための「しかけ」など今後の指導に取り入れたい。上野先生の講演では、題名によって印象がかわることが最後にせまるものがあった。
  • 子どもの意見にアンテナを向け、それを拾っていくことの大切さを学んだ。
  • 現場の先生の目線で話して下さったので、良かった。講演の内容がわかりやすかった。
  • 星の王子様の言葉は私も大好きなのでとても共感できた。その言葉が美術の本質を示しているような気がした。言葉を投げかけるとき、吟味・厳選することをより意識したいと思った。
  • 対話型鑑賞に限ったことではなく、全ての教育や美術教育において生徒をいかに見ていくかを考えさせられた。
  • 心でみないとならないというのは、その通りだなと思った。その心を子どもの中に、そして私たち大人の中にちゃんと育てていきたいと思った。
  • 風神、雷神の授業をやってみたいと思った。
  • 北海道の山崎先生の鑑賞授業が参考になった。
  • 実践を通じて、そして学術的な話を聞けてとてもよかった。

指導主事

  • 開かれた質問、根拠を問う、受容的態度で受け止める、という鑑賞活動の進め方を私も常に意識していこうと思う。
  • 学校教育現場の課題に向き合えるような内容だった。
  • 子どもの事を考えると、「やはり授業ではどういう視点が大切か」は持っておかないといけないと思う。その点に触れていただいた内容は大変よかった。

学芸員

  • トーク分析も含め重複した内容も多かったが、おさらいとしても受け止めることができ、新しい発見も多かった。
  • VTC(ヴィジュアル・シンキング・カリキュラム)とは違うという対話型鑑賞の位置づけの話は、目からウロコでした。
  • 専門的な講義で、ワークショップ等とは異なる気づきが得られた。
  • 鑑賞の創造性や鑑賞教育の指針を、講演を聴くことで整理することができた。何が最も大切なのかをさまざまな方との出会いから考えることができ、とても有意義な研修になった。
  • 上野先生の講演の内容は、日頃思っていた対話型鑑賞への疑問をすっきり整理してくれるようなお話で、大変参考になった。