受講者アンケート

研修全体に関する評価

各プログラムに関するアンケート結果は、リンク先のページにあります。

受講者感想(抜粋)

小学校教諭

  • 「たくさんの絵を見て、たくさんの知識が得られるのか?」という気持ちで参加しましたが、全く逆で、とても有意義だった。グループワークで見た作品はたったの一枚だったが、一枚の絵を通して、全国からの仲間と4時間語り合ったことで、自分の見方、考え方が変わっていくのが実感できた。「図工・美術をがんばろう。子供の姿をよく見よう」と考えさせられた研修会だった。
  • 2日間、とても中身の濃い研修ができた。今、日本の美術教育のトップの方と直接お話をし、講義を受けて勉強になり、刺激を受けた。これから、学校や地域に帰ってどうやって、周りの先生方に伝達していくのか、とても大きな責任を感じている。
  • このような鑑賞の研修に参加ができ、とてもうれしく思う。「美術館を活用した」という点は、地域によって難点もあるが、美術館と学校とが交流しつづけていくことでいろいろな道が開かれていくと思う。これからに活かしていきたい。
  • 鑑賞教育について勉強不足のまま研修に参加したが、そこで対話型鑑賞教育について学ぶことができてとても満たされた気分となった。算数や体育が苦手な子どもでも自分の思いや考えを自由に発言し、友達の意見を聞き、新たな気づきを得るという点でも、鑑賞教育の可能性は大きいと感じた。
  • "自分の実践を振り返り、鑑賞の楽しさをもっと積極的に子どもに伝えていかなければいけないなと反省した。また美術館との連携がとても効果的であることも改めて確認できた。
  • 地域によっては、美術館に出かけて活動しにくい学校もあるので、全て活用できるわけではないが、多くの先生や学芸員の方と交流をする中で、実際に行かなくても美術館を活用する方法をたくさん知ることができた。それだけでなく、2日間の研修の中で日々の活動に生かすことのできる様々なことを学ぶことができた。長い時間がとても短く感じる、とても充実したよい研修となった。
  • 今回、初めて応募し、参加することができた。この研修のすばらしいことは、一流の美術館で、一流の作品を前にして学べること、またそれによって、一流の学びが得られること。そして、全国の仲間、中には同業以外の人といっしょに学べるということ。刺激の多い、充実の2日間だった。
  • 鑑賞にひたることで、作品や作者、子どもたち、自分自身の価値観について、これでもかというくらい考えることができた。知識やノウハウはもちろん、「早く学校に帰って子どもたちと活動したい!」という気持ちでいっぱいになった。たくさんの方にサポートしていただき、充実した研修だった。
  • 美術教育は、学校教育の競争原理の中で、あえいでいる子ども達が真に活躍できるものであり、そういった子どもが自分を取り返し、認められる場となると思う。そして、鑑賞教育は特に可能性に満ちていると感じる。

中学校教諭

  • 常に次はどんな鑑賞授業をしようか考えながら、参加していた。鑑賞は難しいと思っていたが、一歩進めた気がした。いろいろなアプローチがあることも知ることができ、子ども同士のつながりや広がりに発展していくことが、本当にすばらしいと思った。今後の教育活動に活かしていきたい。
  • とても充実した2日間だった。実践的な研修内容が多くプログラムされており、どちらかというと教員に対してつくられているプログラムのような気がして、学芸員の方々には有効感がもてたのか気になった。教員と学芸員相互に美術館の活用法について探るワークショップがあってもいいかもしれない。今回の研修プログラムを各都道府県レベルで実施できると、さらに鑑賞教育の普及が推進すると思った。
  • 教諭、学芸員、指導主事等、違う立場の人が集まって行う研修という点が良かった。グループワークは、最初は戸惑ったが、Hグループのあの作品、あの内容で良かったと思う。ギャラリートーク分析も含めて、自分でやってみたいし、人に紹介したいことが山ほどあった。北海道に帰ってからも、他の教員に広め、目の前の子ども達に役立てたい。
  • 美術を教える教科時数や教師数が減った現在、交流する機会も少なく自分が教えている内容や指導方法がこれでいいのかと疑問に思っていた。今回の研修で良かったのは、様々な美術に関わる人たちと今の思いを共有しあえたこと。また、自分の考えや視野を広げられたことが一番の収穫だった。
  • 東京で美術科教員していることが幸せなことだと気付かされた。中学校側が敷居を高くしている部分もあり、これからは美術館の学芸員の方と鑑賞の目的から話をしっかり積み重ね、子どもにとってよりよい鑑賞を支援していきたいと思った。子どもの想像力は、学校現場よりも家庭での小さい時の影響力が大きいと考えており、どうにかしたいとは常々考えているが、中学生位になるとなかなか難しい。
  • この研修を職場で生かすために、自分の指導内容を見直して挑戦してみたい。また、美術館は学校との交流を求めていることがわかったので、積極的に交流を図ってみたい。
  • いろいろ一人でモヤモヤ考えていたことが、少しだけ輪郭を帯びてきてよかった。乗り越えなければいけない壁はいくつかあるが、この研修で美術教師としての自信ややる気、勇気、誇りをもらった。
  • 美術館の休館日を活用していただき、研修の目的に合った環境が整えられていて、すばらしいと思った。美術館のご配慮に感謝したい。生徒の鑑賞も休館日にできたらいいかもしれない。また、教員と学芸員など立場の違う者の意見交流があり、美術館側の美術教育に向けた熱意を感じた。むしろ学校側の方が行動を起こすべきだと思った。
  • 美術の教員は学校に1人か2人、どうしても横のつながりが少ない中で普段働いている。このような研修で他県の先生、また、大学の先生、美術館の学芸員の方などと、たくさんお話しできたこと、つながりができたことが何より財産になった。また、ファシリテーターのあたたかい雰囲気にも安心して研修に臨むことができた。やはり、おだやかに心にゆとりをもって、子どもたちと接していかないとならないと改めて思った。たくさんの刺激を糧に、現場で頑張りたいと思う。

学芸員

  • 子どもの自発性を自然に刺激するような先生方の対応には学芸員が学ぶことが多いと感じた。アート鑑賞についての備えや心構えが全体を通して気づきに変わり、実りある2日間だった。
  • 色々と問題を抱えた職場の人たちに解決への意欲をかきたて、きっかけを与えてくれる機会だった。
  • 学芸員(私立)として、小中学校の先生の本音に触れ、小中学生の実情を知ることが出来たこと、またそれが、同じフィールド、似た感性を持つ美術の先生であったことは非常に大きな経験だった。ワークショップが多く、実践の想像にダイレクトに結びつき、今後やりたいこと、やるべきことが明らかになった。
  • 2日間でスケジュールは厳しかったですが、内容が充実していた。美術館で仕事をしていると、先生方の本音がわからず、悩むことも多いので、意見が聞けてよかった。
  • 美術館で働く者として、学校の先生が多く参加されていると聞いていたこの研修が、どれ位役に立つだとうかという疑問を抱いての参加であったが、普段接することが少ない先生との交流から学ぶことが大いにあった。この研修の内容を、帰って職場や地域に還元したい。
  • 鑑賞をキーワードにした研修で、全国のやる気のある先生方からパワーをもらった。できること、できないことではなく、どうすればできるか、を考える好機になった。とても充実した2日間で、明日からの仕事に活用したいと思う。

指導主事

  • 美術館、教育委員会、学校職員が一同に会し、実施された研修は、本当に意義があると思った。それぞれの立場の意見や課題に接し、自分の視野を広げることができた。
  • この研修により、同じ鑑賞教育という視点で、それぞれに意識の高い方々と知り合えたことが何よりも今後の財産となった。グループワークで様々な地区、様々な立場の方々をあえて散りばめてグループ構成していただいたことは有難かった。
  • "鑑賞教育にどっぷりつかって研修できたことはありがたいことだった。本物の作品を観ることの大切さを、実感をもって知ることができた。
  • 充実した2日間だった。グループワークにはじまり、そこで生まれた人間関係が2日間の研修で大いに役立った。どんな学びもやはりよい人間関係が根底にあって生まれるのだなと実感した。同時にファシリテーターの重要性も感じた。研修の内容も「じっくり」「たっぷり」と、濃い内容で、なかなかこうした時間を取ってじっくり何かに向きあることが少ない研修が多い中で、こういう内容を充実させることも必要だと思う。また、最後の閉講式の、1人1人の先生がちゃんと授業する日々の取り組みが一番大事という言葉が身にしみた。