国立アートリサーチセンター(NCAR)は「アートをつなげる、深める、拡げる」をミッションに、アートの魅力を拡げるため、NCAR Magazineにて情報発信ページ「CATCH!」を公開しています。隔週金曜更新(年末年始編成により次回は年明け1月24日更新予定)です。
CATCH! 2024年12月13日号は年末総集編と題しまして、NCARウェブサイト等のアクセスにもとづいて振り返る総集編をお送りいたします。
ウェブサイトのアクセスから
NCARは、アート振興の新たな拠点として、作品活用促進、情報資源、ラーニング、アクセシビリティ、国際発信・連携、社会連携促進等、アートに関する幅広い分野にて活動を行っています。活動周知をウェブ上で展開するNCARと親和性のある、ネットでのアクセスに注目してみました。
ウェブサイト高アクセス記事3選
今年最高のアクセスを記録したのは、DEAIリサーチラボ発足と合理的配慮のハンドブックに関連した記事でした(2024年4月11日のアクセス記録より)。今年4月1日から合理的配慮の提供が義務化され、NCARで公開・発行した「ミュージアムの事例 ケース から知る!学ぶ!合理的配慮のハンドブック」が注目を集めました。
くわしくは【発行物】ミュージアムの事例(ケース)から知る!学ぶ!合理的配慮のハンドブックをお読みください。
2番目に高アクセスだったのは、美術館に関する意識調査に関連した記事でした(2024年8月24日のアクセス記録より)。DIC川村記念美術館の休館報道が世間の話題となり、SNS等を経由して、本件記事へのアクセスが集中しました。
くわしくは、2023年度「美術館に関する意識調査」調査結果をお読みください。
3番目に高アクセスだったのは、ミュージアム・アクセシビリティ講座「ふかふかTV」に関連した記事でした(2024年9月11日のアクセス記録より)。文化庁委託事業「令和6年度障害者等による文化芸術活動推進事業」として、ミュージアム・アクセシビリティ講座「ふかふかTV」が配信され、多くの反響がありました。「ふかふかTV」とは、あらゆる人がミュージアムにアクセスできる機会を充実させることを目的とした配信番組。アクセシビリティを進めるうえで重要なキーワード「合理的配慮」と「情報保障」を中心に、国内の美術館の事例から学び、実践するための基礎的な知識が身につく講座として開催されました。
くわしくは、ミュージアム・アクセシビリティ講座「ふかふかTV」をお読みください。
動画サイトのアクセスから
NCAR公式YouTubeサイトでは、トーク、シンポジウム、ラーニング等、様々な動画を公開しています。今年のトップ3をピックアップしました。
動画コンテンツ高アクセス3選
今年最高のアクセスを記録したのは、【Artist Talk #3】 笹岡由梨子でした(2024年5月17日公開)。NCARでは、日本の現代美術の国際的なアートシーンにおける存在感の向上を目指して、国際展へ出展する日本のアーティストを支援しています。Artist Talkでは支援したアーティストのみなさまに、国際展に出展する意義、海外での展示経験が自らのキャリアや作品制作にどのような影響を与えたかなど、さまざまに語って頂くコンテンツです。詳しくは下記の動画をご覧ください。
2番目に高アクセスだったのは、ミュージアムが好き!【#3 内田也哉子】Talking about Art KATAOKA MAMI × SPECIAL GUEST #3 UCHIDA YAYAKOでした(2024年7月24日公開)。センター長の片岡真実が、さまざまな分野の方をゲストに迎えて対談するシリーズ企画。文筆家の内田也哉子さんをお迎えして、高校時代に初めて自ら行きたいと思って訪れた美術館のこと、大学時代に行った映画館での体験、日常の中でアートを感じる場面、美術館の共同館主に就任した思いなどをお聞きしました。詳しくは下記の動画をご覧ください。
3番目に高アクセスだったのは、【Artist Talk #2】 Kido Ryusuke / 木戸龍介でした(2024年4月26日公開)。タイランド・ビエンナーレ・チェンライ2023に出展された作品の制作風景を捉えたドキュメンタリー映像という形で、現地の共同制作者とのやりとりのなかで、タイで作品を制作するにいたった動機や作品に込められた思いを語っていただきました。詳しくは下記の動画をご覧ください。
ウェブサイト、動画サイトともに、さらなるコンテンツの充実を目指して活動を進めてまいります。
今後もよろしくお願いいたします。
(取材・執筆:NCAR Magazine)