受講者アンケート
研修全体に関する評価
受講者感想(抜粋)
小学校教諭
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今回学んだことをどのように学校で活かせるかが大きな課題である。作品に対してもっと力を抜いて向き合っていいこと、教師の発問の大切さ、何より本物の作品に触れさせることの良さを知ることができた。
- 学芸員さんとご一緒できたのは初めてで貴重な体験だった。敷居の高さをなくし、身近な美術館にしたいという思いが伝わった。
- 美術館を利用できる・豊かに生活できる子どもを育てていくために、美術館と教育現場の連携はさらに進めたい。
- 鑑賞教育についての具体的な手法を学ぶことができ有意義な研修会だった。指導法だけでなくグループワークを体験することで、「見ることは、自分を見つめること」ということだと感じた。
- ギャラリートーク分析は大変興味深かった。多くの人に受講するチャンスをと思う一方、より深く回数を重ねて続けて受講できたらとも思う。しかし、若い先生方にチャンスを広く与えることこそ大切です。
- 初めて参加したが、鑑賞教育の大切さや方法など、とても勉強になった。ギャラリートークやつぶやきセッションなど、今まで経験したことも見たこともなかったが、自分で実際に体験していくことでよさや大事なことがよくわかった。ワールドカフェも初めての体験だったが、自由な雰囲気の中で、いろいろな立場の方、違った環境の方の話を聞くことができ、とても楽しく有意義な研修だった。
- 私にとって、一番近いところにあるのが「学力向上」で、この「鑑賞教育」は一番遠いところにあるものだった。しかし、今回の研修は「来て良かった」と改めて思った。その理由は1日目の「グループワーク」で、1枚の絵についてグループで話し合い、それがすべ受け入れられたことであり、今後の自分の授業に活かすことができると思った。
中学校教諭
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生徒に鑑賞学習を通して様々な見方、感じ方があることを実感させることはとてもよいことである。しかし生徒自身が、学ぶ前よりも学んだ後で自分の考えがどう深まったのか、どう変化したのか、その「深まり」を実感させるファシリテータの発問や進行上の留意点などを、具体的に話し合いできればさらによいと思う。
- 鑑賞と一緒で、いろいろな方の考えや実践を聞き「私はどう思うのか?」「私は教師として何をするのか?」という考えを深めるところにいる気がする。実践を積みながら確かめていきたいと思う。
- 通常各校に1名程度しかいない美術科教師は、教育方法を情報交換などから学ぶ機会が少ない。とくに私は、制作を中心に授業をすすめてきたことから、鑑賞教育の知識や経験が少なかった。今回の研修では鑑賞教育の専門である美術館の方々から、直接学べる機会を得ることができたことが収穫だった。
- 予想以上に多くの刺激を受けることができた。他地域の方々との交流はとても興味深いものだった。研修中にも次々と新しいアイディアが浮かび、学校に戻ってさっそく取り組んでみようという気持ちが高まった。
- 「美術館を活用した」というのは難しいが、この研修を通して「鑑賞教育の充実」はできそうだと感じた。
- グループワークの中で具体的な学習案を組み立てたり、事例を元に話し合うなどの活動を入れてほしい。美術館との連携とは「美術館に子どもをつれていく」ことや「本物を見せる」ことだけではないと思う。美術館の持つ知識や情報、作家とのつながりなどを学校とコーディネートし情報を提供してもらって、両者で鑑賞教育を考えていくことが必要だと思う。
- 「研修」したことは、実践で経験を積んでいかないと全く意味がない。焦らず、確実に授業実践を積みあげていきたいと改めて気をひきしめているところです。
- 市内でも美術教員同士の交流の機会は少なく、今回他県の美術教員、学芸員と交流ができた事がとても良いと感じた。また、鑑賞教育について一から見直す機会にもなった。
学芸員
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- 先生方と一緒に同じ鑑賞経験を共有させて頂くことで具体的な解決方法も見え、独りで行ってきた活動への不安が軽くなった。
- “鑑賞”することへの考えが変った。情報を与えることが大切と考えていたが、教育や子どもたちの感性を中心に考え、自館でも少しずつ実践していきたいと思う。
- 鑑賞教育プログラムを作るにあたってかなり丁寧にやる必要性があると感じた。また、熱心な先生がたくさんいらっしゃったのでいろいろ話を聞くなかで、自分の館でもできることがたくさんあるとわかった。ぜひ今後の教育普及を考えるヒントとして大いに活用していきたいと思った。
- 日頃の疑問などを実践を通して少しずつときほぐしていったように思う。美術館同士が他館の実践を知る機会も少なく、学校現場との全国的なつながりもないことから貴重な研修だと思う。決して答えのない取り組みが日々それぞれの現場で続けられている分、他の状況を知り選択肢を増やし、方法を磨いていくことが子どものためと考えている。
指導主事
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- 学校教育において、学校と美術館の連携・鑑賞教育の推進が課題となっている昨今、このような研修は大変意義が深いと感じた。特にグループワークにおいて、1つの作品とじっくり向き合い互いの考えを話し合うことで、作品を深く読み取ることの楽しさを実感することができた。
- 以前からこの研修のまとめの冊子を読んだり、話を聞いたりしていましたが予想以上にとても良い内容だった。普段教員研修はよく受けますが、このように全国の美術館の学芸員さんと交流できることはなかなかない。鑑賞教育を今後ますます充実させ、子どもたちが生涯美術にかかわり、豊かに生きる力を育むために、この研修を京都でも活かしていきたい。情報交流としてもよい機会だった。
- 国立美術館のすばらしい会場で、中身の濃い充実した研修会に参加することができてよかった。日本の「美術館との連携を図った鑑賞教育」の最先端が体験できたと思う。自分の立場でできる事を実践すると共に、「本物と向き合い、友達と一緒にトークすることで育つ力、豊かになる感性」を多くの先生方に知ってもらい、児童・生徒に鑑賞教育を行ってほしいと思った。