皆さま、こんにちは。国立美術館 理事の青木早苗と申します。
シンポジウムをご覧くださり、大変ありがとうございます。
国立美術館では、学校教員・指導主事・美術館学芸員の方々を対象として「美術館を活用した鑑賞教育の充実のための指導者研修」を実施して参りました。今年で15年となります。15年というこの節目の年に、このようなシンポジウムを開催できますことを大変嬉しく思っております。
鑑賞教育の重要性は、この15年の間にかなり浸透してきているのではないかと感じております。ただ、鑑賞教育という言葉は知っているものの、詳しいことはわからないという方々も、多くいらっしゃるのではないかと思います。
そこで、今回のシンポジウムは、鑑賞教育に興味をもっていらっしゃる、多くの方々を対象に、鑑賞教育のこれまでの国内外の取り組み事例や、今、このコロナ禍にあって取り組まれている事例などを通して、現状をお伝えし、鑑賞教育とは一体、何なのかという、鑑賞教育の本質について、深く理解をしていただけるようなものになればと願い、企画したものでございます。また、このシンポジウムをきっかけとして、鑑賞教育が更に広く浸透し、取り組みが進められていくことを願い期待しているところでございます。
最後になりましたが、台湾からご講演いただきます 林曼麗 国家文化芸術基金会理事長をはじめ、文部科学省 初等中等教育局 東良雅人視学官、様々な取り組みをご紹介いただきます先生方、鑑賞教育のこれまでとこれからをお語りくださいます先生方、本シンポジウムの開催にあたりご協力いただいております、すべての方々にこの場を借りてお礼申し上げます。