事例紹介

「事例紹介」では、鑑賞教育の実践について、実際に現場で取り組んできた教員や学芸員が発表し、受講者に授業内容や成果、課題を共有します。 今回の研修では、オンラインによるライブ配信で3つの事例が発表されました。学校と美術館とをオンラインでつないだ授業や、学芸員が学校に出向いて行なう出張授業など、実際に作品の前で行なうのとは異なる鑑賞授業の様子も紹介され、コロナ禍にありながらも学びを継続するためのヒントが示されました。一方、どの事例においても、ICTの活用は目的ではなく、あくまでも育みたい資質、題材の目的に応じた手段として用いられており、対話や表現と鑑賞との関連付けなどを通じて、学びを深めていく様子が語られました。その後のブレークアウトルームに分かれての感想共有では、参加者同士で自身の状況と照らし合わせながら、活発に意見が交わされました。

配信日時 令和3年 12月5日(日) 13:05~14:45
司会 酒井 敦子(国立西洋美術館 学芸課 主任研究員)
吉澤 菜摘(国立新美術館 学芸課 主任研究員)