指導者研修がスタートしたときから、グループワークはこの研修の核です。この活動の目的は、児童・生徒のための鑑賞教育の検証にあります。しかし、いきなり雛型を作ってしまうのではなく、まずは指導者である受講者自身が作品鑑賞を体験することによって、子供たちの内面に起こりうるさまざまな変化を想定しやすくしようとするものです。また、グループメンバーの考えに触れることで、鑑賞の多様性を認識し、それを共有することで広がる鑑賞教育の可能性を実感することができるのです。
コロナウィルスの感染拡大という事態により、初めてオンラインでのグループワークとなりましたが、作品を実際に見ることができない状況下においても、各グループで熱気のある議論が交わされたのは大きな収穫といえます。
もともと、東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、国立工芸館、4つの美術館を会場に開催が計画されており、オンラインでの開催が決定した後も、各館の所蔵作品もしくは「鑑賞素材BOX」の作品を課題作品としてワークが進行し、1.主体的・対話的な深い学びと鑑賞教育/2. 個別最適な学びと協働的な学び/3.ICTを活用した鑑賞教育という3つの共通テーマをもとに、グループ毎に工夫を凝らしての学びと対話が行なわれました。
また、東京国立近代美術館以外の会場では、従来のように小学校/中学校/高等学校という区分でグループ分けをしませんでしたが、これも今年の試みと言えます。
このWEB報告書では、各ファシリテーターがそれぞれの①テーマ②課題作品③活動内容④感想を執筆しています。
配信日時 | 令和3年 11月29日(月) |
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内 容 | グループワーク:13:10〜15:40(適宜休憩10分×2回) 各ファシリテーターからの報告:15:55〜16:35 |