今回のグループワークでは、美術作品に囲まれながら、鑑賞活動のねらいを明確にするために必要な鑑賞教育における「教育」の意味の明確化や、 作品等の情報についての考え方に始まり、美術館を訪れた時間だけで全てを完結するのではなく、 学校で行なう事前学習や事後学習と美術館の活動を組み合わせた展開などについて考えました。 参加者の皆さんの学校と美術館の状況はそれぞれですが、 本研修会での鑑賞教育に対する「視点」や「考え方」が今後の各地域の子どもたちの豊かな鑑賞教育の充実に繋がれば幸いです。(東良 雅人)
一つの作品をみんなで鑑賞し、対面研修の良さを改めて感じました。 学校では主体的・対話的で深い学びの視点に基づく授業改善が求められていますが、鑑賞では従前から子供の主体性を引き出し、対話による協働的な学びが行われてきました。 では、鑑賞における深い学びとはどういうものなのか? 平田先生のご講演やICTの有効活用を踏まえ、受講者のみなさん自身が造形的な視点を働かせながらじっくり考え、その答えに迫っていきました。(松永 かおり)
1.研修の目的共有と自己開示
2.課題作品について語り合う
3.子供が主体的に取り組むための鑑賞プランの提案
4.振り返り
3年ぶりに美術館で行なわれたグループワークでは、多様な価値観で積極的に語り合う受講者の皆さんの熱意に圧倒される場面が何度もありました。 全国各地で培ってこられた鑑賞教育の実践の充実ぶりを実感いたしました。今回、西洋美術館でその歴史的背景なども含めて作品を鑑賞することで、私たち自身の多様な見方や感じ方が引き出され、 新たな価値をつくり出すことの楽しさや感動を味わうことができたと思います。今後それぞれのお立場で、人や作品に向き合って学ぶ「一期一会」の学びの意義を伝えていただけることを期待します。 最後になりましたが、この研修に参加してくださった皆さん、グループワークでご一緒していただいた皆さんに心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。(道越 洋美)