研修の最後は、2日間の学びを振り返り、明日からのそれぞれの仕事に繋げていく時間です。もともとこの枠では、ワールドカフェという手法を使い、3~4人が一緒にテーブル上の模造紙にアイディアを書き込んだり、ラウンド毎にテーブルを移動したりすることによって、参加者全員で話し合いを行なっていました。しかし今年はコロナ禍での対面開催。感染予防の観点から、マスク着用や手指消毒はもちろんのこと、1メートル以上の距離を保つことや、テーブルを移動しないことなど、厳しく制限が設けられました。そこで考えたのが、このテーブルトークと題した方法です。
テーブルトークでは、基本的に付箋などを使って、密になるのを避けながら、テーブルメンバーでじっくりアイディアを出したり検討したりします。まずは2日間の学びから「キーワード」を抽出し、それらに基づいて実現するためのアイディアを考え、さらにアイディアで終わることのないよう、具体化のアクションまでメンバーで考えることまでを行ないました。
いわば苦肉の策でできたテーブルトークではありましたが、同じメンバーでじっくりとテーマを絞って話し合えたことや、話し合う中で建設的なアイディアが少しずつ出てくることを実感した、という感想が多く見られました。それぞれの職場で今後どのように生かされていくかが楽しみです。
日 時 | 令和4年8月2日(火) 14:10~16:00 |
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会 場 | 国立新美術館 1階ラウンジ |
目 的 | 参加者同士の話し合いを通して、鑑賞教育の目的や課題を再確認するとともに、情報交換や将来の連携のきっかけづくりの場を提供する。 |
方 法 | 参加者(委員、事例紹介者、ファシリテーターを含む)は、地域毎に3~4人ずつ、16卓のテーブルに着席する。テーブルには模造紙が敷かれ、マーカー(自分専用で共有しない)や付箋紙が用意されている。メンバーは与えられたテーマについて話し合い、各々の気づきや思い、意見を共有・交換する。 |
司 会 | 一條 彰子(国立美術館 本部 学芸担当課長) |
プログラム考案 | 国立アートリサーチセンター(仮称)設置準備室ラーニンググループ |