グループワーク
- 日程:
- 7月29日(月)
グループワーク:
午前(10:50~12:30)、午後(13:30~16:00)
グループワークの成果発表:
午後(16:15~17:15) - 会場:
- 東京国立近代美術館 所蔵品ギャラリー
- グループ発表:
- GroupC,D,E,G,J =小学校教員+美術館学芸員+指導主事
進行:今井陽子(東京国立近代美術館工芸館 主任研究員)
講評:東良雅人(文部科学省初等中等教育局教育課程課 教科調査官(併)国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官)
GroupA,B,F,H,I =中学校教員+美術館学芸員+指導主事
進行:寺島洋子(国立西洋美術館主任研究員)
講評:三澤一実(武蔵野美術大学教授)
概要
皆さんは、普段、美術館に何時間程度滞在しますか?1枚の絵をどの位の時間をかけて鑑賞しますか?研修第1日目に実施したグループワークでは、受講者が10のグループに分かれ、東京国立近代美術館の作品のうち、1点から数点を約4時間かけて鑑賞活動を行いました。この活動の目的は児童・生徒のための鑑賞教育の検証にありますが、いきなり雛型を作ってしまうのではなく、指導者である受講者自身が美術館という場で実作品を前に鑑賞を体験したことは、子どもたちの内面に起こり得るさまざまな変化を想定しやすくしたのではないでしょうか。また、グループメンバーの考えに触れることで、鑑賞の多様性を認識し、それを共有することで広がる鑑賞教育の可能性を実感されたことと思います。
ワークのまとめとして、小学校教員を中心とするグループと中学校教員を中心とするグループに別れ、各作品の前で活動報告を行いました。ファシリテーターによるオリジナリティあふれる進行をベースに、参加者の個性が反映された発表からは、充実した活動の様子が濃密に窺われました。
*グループワークの「活動内容」、「発表」は、ファシリテーターが執筆した。
*「受講者感想」は、研修最終日に回収したアンケートより抜粋した。
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Group A (中学生対象)
表現の行為と密接に結びつく鑑賞活動の深まり
クレー 《花ひらく木をめぐる抽象》
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Group B(中学生対象)
対象や自己の内面を深く見つめる鑑賞について考える
関根正二 《三星》 村山槐多 《バラと少女》
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Group C(小学生対象)
子どもとアートのアイダには
古賀春江 《海》 萬鉄五郎 《もたれて立つ人》
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Group D(小学生対象)
子どもたちに問いが生まれることば
パウル・クレー 《山への衝動》
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Group E(小学生対象)
もっと楽しい、鑑賞の時間!
靉光 《眼のある風景》
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Group F(中学生対象)
展示空間全体を、味わうことから
小倉遊亀 《浴女その二》
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Group G(小学生対象)
絵の中を訪ねて感じたことを言葉と音にのせて伝え合う
三谷十糸子 《夕》 近藤浩一路《鵜飼六題》
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Group H(中学生対象)
中学生の鑑賞~抽象的な作品を題材として~
ゴームリー 《反映/思索》
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Group I(中学生対象)
中学生と一緒に考える哲学~人間って何だろう?
世界って何だろう?
シュテファン・バルケンホール《大きな頭部と3枚からなる黒》
ゲオルク・バゼリッツ《自画像Ⅰ》
モーリス・ルイス《神酒》
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Group J(小学生対象)
子どもを育む鑑賞について考える
大岩オスカール 《ガーデニング(マンハッタン)》
勝又邦彦 《Skyline》
佐伯祐三 《ガス灯と広告》
畠山直哉 《川の連作》