文化財保存修復に関するワークショップ
-ミスト・ライニングによるキャンバス画の修復について-
- 申込締切
- 2026年8月9日
- 開催日
- 2026年10月28日 10月30日
- 会場
- 講義:東京文化財研究所 実習:東京藝術大学

ミスト・ライニングは、1970年代前半に発展したコールド・ライニングを応用した裏打ち技術で、過去30年にわたりオランダのSRAL(リンブルフ修復研究所)において実践を通して材料や技術の改良が加えられてきました。
本ワークショップでは、SRALで20年以上ミスト・ライニング研究に携わってきたケイト・シーモア氏を講師にお招きし、東京文化財研究所と東京藝術大学において3日間にわたりキャンバス画に対するミスト・ライニング技術とその効果について教えていただきます。英語による講義・指導ですが、同時通訳(ワークショップ講義)、逐次通訳(ワークショップ実習)により、日本語での解説をお聞きいただけます。
1日目に東京文化財研究所にて講義、2・3日目に東京藝術大学にて実習を行うプログラムです。希望者多数の場合は、定員を1日目の講義は90名、2・3日目の実習は20名とさせていただきます。参加される方々には、習得された知識や技術をご専門領域で広く共有いただき、国内の保存修復技術の向上にご貢献いただけますことを期待しております。
参加を希望される方は、参加申込フォームにご入力の上、送信してください(締切:2026年8月9日(日))。
応募者多数の場合、申込フォームの内容をもとに選考し、参加の可否を8月末日までにお知らせいたします。ワークショップの全日程を終日受講した参加者に、修了証を発行します。
なお、ワークショップ講師のケイト・シーモア氏と、大型作品から特殊な事情を抱えた事例まで多くの修復事業を推進してきた修復研究所21所長の渡邉郁夫氏による講演会を、2026年10月31日(土)午後、東京文化財研究所にて開催予定です。プログラムと申込方法等の詳細は、後日お知らせいたします。
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国内外の油彩画修復の現場で取り入れられてきた修復処置のひとつである「裏打ち」は、傷んだ絵画を支持体から補強するための技術として重宝されてきました。その一方で、絵画構造そのものへの負担が広範囲に及ぶ介入度の高さが課題として挙げられてきました。
近年、熱や水分をオリジナルに触れさせることなく、低い圧力のみで緩やかに裏打ちを施すことを可能にした「ミスト・ライニング」という裏打ち技術が評価を得ています。裏打ち接着剤がオリジナルへと含浸することを最小限に抑え、将来的な裏打ちの取り外しが比較的容易であることも大きな利点とされています。
参加申し込みはこちらから
申込完了後、ご都合により講義または懇親会を欠席される場合は、お手数ですがこちらのフォームよりご一報いただけますと幸いです。
※2・3日目の実習への参加が決定した方は可能な限りすべての日程に参加いただきますようご協力をお願いいたします。やむを得ず欠席される場合は、collections@artmuseums.go.jpまでご連絡ください。
※直前のご連絡でも問題ありません
※理由は差し支えない範囲でご選択ください
開催概要
| 主 催: | 独立行政法人国立美術館 国立アートリサーチセンター 独立行政法人国立文化財機構 東京文化財研究所 保存科学研究センター 国立大学法人 東京藝術大学 大学院美術研究科 |
| 開催日: | 2026年10月28、29、30日 |
| 会 場: | 【1日目の講義】東京文化財研究所 地下セミナー室 【2・3日目の実習】東京藝術大学 保存修復油画研究室 |
| 定 員: | 【1日目の講義】 90名 【2・3日目の実習】 20名 |
| 参加費: | 無料 |
プログラム
| 日時 | 場所 | 内容 | ||
| 10/28 (水) | 9:00-9:20 | 東京文化財研究所 地下セミナー室 | 受付 | |
| 9:20-9:30 | 開講式 | 挨拶および趣旨説明 | ||
| 9:30-10:50 | 導入 | ミスト・ライニングの概要 (Getty Conserving Canvas の動画) 休憩(20分) | ||
| 10:50-12:00 | 講義 | 1.理念と歴史 2.事前処置 3.裏打ち布 4.スプレーテント設営 5.裏打ち接着剤と噴霧 質疑応答 (10分) | ||
| 12:00-13:00 | 昼休憩 | (60分) | ||
| 13:00-16:10 | 講義 | 6.低圧封入袋 7.接着剤を再活性化させる溶剤 8.インターリーフ 休憩(20分) 9.作品の張り込み 10.裏打ちの除去と再裏打ち 質疑応答 (10分) | ||
| 16:30-18:00 | レセプション | (90分) | ||
| 10/29 (木) | 9:00-9:40 | 東京藝術大学 保存修復油画研究室 作業室 | 導入 | 参加者の自己紹介 ミスト・ライニングの工程説明 |
| 9:40-12:00 | 実習 | 1. スプレーテント設営と事前処理 休憩(20分) 2.裏打ち布の準備 | ||
| 12:00-13:00 | 昼休憩 | (60分) | ||
| 13:00-16:00 | 実習 | 3.裏打ち接着剤の準備 休憩(20分) 4.接着剤噴霧 | ||
| 10/30 (金) | 9:00-12:00 | 東京藝術大学 保存修復油画研究室 作業室 | 実習 | 1.再活性化のための溶剤準備 2.低圧封入袋の準備 休憩(20分) 3.ミスト・ライニング(裏打ち完了まで4時間) |
| 12:00-13:00 | 昼休憩 | (60分) | ||
| 13:00-16:00 | 実習 | 4.【実演】溶剤の効果 休憩(20分) 5.【ディスカッション】裏打ち後の作品の張り込み 6.ミスト・ライニングの評価 | ||
| 16:00-16:20 | 修了式 | |||
お問い合わせ
国立アートリサーチセンター
作品活用促進グループ
住 所:〒102-0073 東京都千代田区九段北1-13-12
北の丸スクエア2階
電 話:03-6910-0499 FAX 03-6910-0756
E-Mail :collections*artmuseums.go.jp (*を@に置き換えてください)