参加者募集
NCARトーク010 美術館は誰と、どのようにつくるのか?クイーンズランド州立美術館/近代美術館(QAGOMA)に学ぶ、来館者とともにつくる美術館
- 開催日
- 2026年11月17日

画像:In-flight (Project: Another Country) 2009 by Isabel and Alfredo Aquilizan, QAG, December 2009 / Photograph: Katie Bennett
美術館は、誰のために、そして誰とともにつくられる場所なのでしょうか。
2022年にICOM(国際博物館会議)が採択した新しい博物館定義では、誰もが利用できる開かれた場所であることに加え、地域社会やさまざまな人々の参加を得ながら活動することの重要性が示されています。美術館は、専門家が一方的に知識や体験を提供するだけでなく、来館者の声に耳を傾け、ともに考え、つくり上げていく場所でもあります。1895年に設立されたオーストラリア、ブリスベンのクイーンズランド州立美術館/近代美術館(QAGOMA)は、こうした考え方を実践してきた美術館のひとつです。
第10回目となる本トークでは、同館で長年にわたり来館者との関わりを深める取り組みを牽引してきたタムシン・カル氏を迎え、アーティストと来館者が協働する「チルドレンズ・アート・センター」の活動や、大規模な展覧会における参加型の取り組み、100点を超える所蔵作品と体験型の展示を組み合わせた展覧会「Wonderstruck」(2025年)など、具体的な実践をご紹介いただきます。
誰もが歓迎され、参加できる美術館を実現するためには、展覧会や教育普及の担当者だけでなく、運営、広報、施設管理、来館者対応など、さまざまな立場の職員がそれぞれの役割から考え、取り組むことが欠かせません。
美術館・博物館で働く幅広い分野の皆さまとともに、これからの美術館のあり方を考える機会となれば幸いです。
【NCARトーク・日豪美術館学芸員交流事業について】
NCARトークでは、国立アートリサーチセンター(NCAR)のさまざまな活動を身近に感じ、より深く知っていただくために、毎回ゲストをお呼びして一つのテーマのもと、参加者の方々と共に開かれた対話の場を作り出すことを目指しています。「日豪美術館学芸員交流事業」は、「日本国とオーストラリアとの間の友好協力基本条約」に基づき、両国が30年以上にわたり推進してきている事業で、NCARはその実施調整を担っています。
お申込み
参加を希望される方は、下記の「申し込みフォーム」よりお申込みください(締切:2026年11月16日(月)午後5時)。
申し込みフォーム
開催概要
| 日程 | 2026年11月17日(火)午後7時から午後8時30分(受付開始:6時30分) |
| 会場 | 一橋講堂 中会議室③④ |
| アクセス | 東京メトロ半蔵門線・都営三田線・都営新宿線 |
| 登壇者 | ゲスト:タムシン・カル氏 (QAGOMA パブリック・エンゲージメント部門長) 聞き手:吉澤菜摘氏 (国立新美術館学芸課教育普及室長/主任研究員) |
| 定員 | 100名(定員に達し次第受付終了) |
| 参加料 | 無料(要事前申し込み) |
| 言語 | 英語(日本語への逐次通訳あり)※同時配信はございません。 |
| 主催 | 国立アートリサーチセンター(NCAR) |
登壇者

Tamsin Cull, Head of Public Engagement, QAGOMA / Photograph: Chloë Callistemon, QAGOMA
タムシン・カル(Tamsin Cull)/ゲスト
クイーンズランド州立美術館/近代美術館(QAGOMA)パブリック・エンゲージメント部門長
2002年よりQAGOMAに勤務し、2014年から現職。美術館と多様な人々とのつながりを育み、来館者の参加を促すパブリック・エンゲージメントを専門とし、子ども向けのアートプログラム、一般向けプログラム、会員事業を統括する。これまで100人以上の国内外のアーティストと協働し、あらゆる世代を対象とした参加・体験型の展覧会やプログラムを企画。「アジア・パシフィック・トリエンナーレ・キッズ」にも8回にわたり携わる。2025年には、100点以上の所蔵作品とアーティストとの協働による体験型プロジェクトを組み合わせた展覧会「Wonderstruck」を共同企画。来館者との協働や、多様な人々に開かれた美術館づくりの実践を重ね、その知見を国内外の専門家会議等で広く共有している。
吉澤菜摘/聞き手
国立新美術館 学芸課教育普及室長/主任研究員
2004年に京都文化博物館に教育普及担当として着任。2006年より国立新美術館に勤務し、アーティストによるワークショップやトークイベント、学校プログラム、建築ツアー、ユースプロジェクト、教員研修、人材育成事業、企業向けプログラムなど、幅広い教育普及事業の企画・運営を手がける。併せて、各種ガイドブックや記録集の制作にも携わる。2023年より教育普及室長として国立新美術館の教育普及活動全般を統括する。京都芸術大学では非常勤講師として後進の育成にも取り組む。