デジタル技術を用いた鑑賞体験の実現

「プレイバック「抽象と幻想」展 (1953–1954)」(東京国立近代美術館)

「プレイバック「抽象と幻想」展 (1953–1954)」(東京国立近代美術館)

東京国立近代美術館におけるデジタルコンテンツ制作支援について

2022年に70周年を迎えた東京国立近代美術館では、開館当初の活動を振り返る企画として、MOMATコレクション小特集「プレイバック「抽象と幻想」展 (19531954) 」(所蔵品ギャラリー3F、2022年10月12日(水)-2023年2月5日(日))を開催しました。

この小特集では1953年に同館で開催された「抽象と幻想:非写実絵画をどう理解するか」展をめぐるさまざまな資料や当時の出品作品を展示するだけでなく、同展の再現VR (VR=バーチャル・リアリティ:コンピューターによって創り出された仮想的な空間などを現実であるかのように疑似体験できる仕組み)を展示するという、同館初めての試みを行いました。

この再現VRは、同館のアートライブラリに保管されていた展覧会記録写真(ガラス乾板)のデジタル画像や文書記録類を元に、国立アートリサーチセンターが技術協力したことで実現しました。

 

執筆:東京国立近代美術館 主任研究員 長名大地
写真:会場風景 撮影:大谷一郎

デジタルクリエイティブ事業について

国立アートリサーチセンターでは、デジタル技術を用いた鑑賞体験をテーマに、国立美術館各館における3DCG・VR・動画等の制作支援を推進しています。また、これらと並行して、新興技術を利活用した新たなデジタルコンテンツの研究開発を進めています。

本件は、現存しない東京国立近代美術館旧館を3DCGで再現し、様々なプラットフォームに対応するゲームエンジンを用いて、VRコンテンツを設計・開発・実装したものです。

また、プレイバック「抽象と幻想」展(1953-54)の開催に合わせて、フルハイビジョンによるキュレータートーク動画を制作しました。

 

執筆:国立アートリサーチセンター デジタルクリエイティブ担当 特定研究員 小池秀樹

関連するタグ