国立アートリサーチセンター×多摩美術大学アートアーカイヴセンター 共同研究プロジェクト

プロジェクト記録集 公開

プロジェクト記録集 公開

写真|シンポジウムの様子(撮影:Mori Yuma)

 

国立アートリサーチセンター(NCAR)は、多摩美術大学アートアーカイヴセンター(AAC)と共同で、2023年度よりマルセル・デュシャン (1887-1968)の代表作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(通称:大ガラス)(1915-23、フィラデルフィア美術館蔵)のレプリカ《大ガラス東京ヴァージョン》(1980年、東京大学駒場博物館蔵)に焦点を当て、本レプリカ制作のために作られた試作群(多摩美術大学蔵)のアーカイヴ化と教育資料としての活用を目的に、3カ年にわたる共同プロジェクトを実施してきました。 

この度、本プロジェクトにおけるこれまでの活動をまとめた記録集が刊行されました。

記録集はこちらからお読みいただけます。

本プロジェクトについて

本記録集では、2023年度から2024年度にかけて行われた《大ガラス》およびそのレプリカをめぐるこれまでの研究活動の軌跡をご覧いただけます。

アジアにおける唯一のレプリカである《東京ヴァージョン》を所蔵する東京大学駒場博物館で行われたワークショップおよび特別講義、そして世界各国のレプリカ所蔵館や制作者、研究者らが一堂に会した国際シンポジウムは、レプリカという視点から《大ガラス》の新たな側面を明らかにすると共に、今後のレプリカの展示や保存について示唆に富む議論を提供しました。

また、《大ガラス》レプリカの試作群に焦点を当てた本プロジェクトは、資料のアーカイヴ化及び教育資料としての活用への道筋を開く有意義な機会となりました。

目次

プロジェクト記録集表紙
プロジェクト記録集表紙(デザイン:中村陽道)

プロジェクト記録集目次

8 プロジェクトの概要
12 2023–2024年度 プロジェクト年表
14 《大ガラス》を構成する部分の名称について

2023年度
17 東京⼤学駒場博物館 特別講義「⼤ガラス」
19 デュシャン一家の芸術 松井裕美
22 東京におけるマルセル・デュシャン《大ガラス》の再制作 加治屋健司
27 マルセル・デュシャンの《大ガラス》には、なぜ複数のレプリカが存在するのか? マシュー・アフロン
29 トークセッション
33 ワークショップ 《⼤ガラス東京ヴァージョン》資料開示―ガラススタディと関連資料のアーカイヴ化をめざして
34 多摩美術⼤学アートアーカイヴセンター所蔵資料展3 安齊重男フォトアーカイヴ・瀧口修造文庫・東野芳明資料《⼤ガラス東京ヴァージョン》制作中! 瀧口修造 東野芳明 安齊重男 学生諸氏

2024年度
39 NCARシンポジウム004・第7回多摩美術⼤学アートアーカイヴシンポジウム マルセル・デュシャン《⼤ガラス》レプリカをめぐって―ストックホルム・ロンドン・東京・パリ
40 開会あいさつ 青柳正規
41 開会あいさつ 片岡真実
42 マルセル・デュシャンとストックホルム近代美術館―ストックホルム・ヴァージョン アンナ・テルグレン
47 意図の再現:リチャード・ハミルトンによるマルセル・デュシャンの《大ガラス》 ナタリア・シドリーナ
51 《大ガラス東京ヴァージョン》(1980)アーカイヴについて 光田由里
55 《大ガラス》の期限付きコピー《To Be Broken》に つ い て パスカル・ゴブロ
59 《大ガラス》(東京大学駒場博物館蔵)所蔵者の立場から 折茂克哉
61 マルセル・デュシャン《大ガラス》東京ヴァージョン1979–1980 有福一昭
63 ディスカッション マルセル・デュシャン《大ガラス》レプリカをめぐって―ストックホルム・ロンドン・東京・パリ
66 閉会あいさつ 内藤廣
69 多摩美術⼤学アートアーカイヴセンター所蔵資料展6 《⼤ガラス東京ヴァージョン》ガラススタディアーカイヴ展
72 シンポジウム関連展示 パスカル・ゴブロ《「⼤ガラス」を通して》《独身者たちによって着せようとされる花嫁、なのに》

ビジュアル資料
73 《大ガラス東京ヴァージョン》ガラススタディ
74 《大ガラス》とレプリカ及び期限付きコピー
76 2023年度 プロジェクトの記録
78 2024年度 プロジェクトの記録

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